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「なるたく」さん 家族で非課税運用(投信ブロガー)

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 ブログ「低コストの投資信託で資産形成 LoLo Investors」を運営する「なるたく」さんは、札幌市で共働きの妻と2児の4人家族で暮らす40代前半の男性会社員。ブログ名のLoLoはLow Cost(低コスト)でLong Term(長期)を意味し、指数連動型のインデックスファンドによるコツコツ投資を始める際に、適切な情報を求めてさまよった経験から、投資初心者に参考となるような情報発信を心掛けているという。今は家族全員がインデックスファンドで税制優遇の長期・分散投資を行うまでになった「なるたく」さんの具体的な運用内容を聞いた。

■月6000円から試したコツコツ投資

 ――コツコツ投資を始めたきっかけは。

 「2012年5月からインデックスファンドの積み立て投資を続けています。前年に九州の福岡から引っ越して北海道に転職する機会を得たのですが、給料が下がってしまい、おまけに気に入ったマンションの物件が見つかり購入を決めたので、それまで蓄えていた自動積み立て型の定期預金を取り崩す必要がありました。住宅ローンも抱え『将来お金が足りるのだろうか』という不安感が自分の中で広がってきたのです」

 「生活をやりくりしながらも資産を増やしていくのに、何かいい方法はないのか真剣に考え始めました。ただ、リーマン・ショックで大損したとか企業倒産の話を聞くにつけて『株は怖い』『損するのは嫌』と感じていたので、個別株は全く念頭にありませんでした」

 「ネットや本で調べていくうちに、インデックスファンドで世界に分散投資しながら長期の積み立てを継続する『コツコツ投資』には、一時的に損しても時間が経てば運用資産を増やしていける効果があり、しかも『ほったらかし』でいいと知りました。最初は半信半疑でしたがまずは月6000円でのコツコツ投資を試してみました」

 「結局、インデックスファンド以外の金融商品を知らないまま始めたコツコツ投資は6年続き、試行錯誤しながらも手応えを感じています。今は自分なりの投資スタイルが固まってきたところです。ファンドの評価額はざっと元本の5割増しという状況です」

■ブログで投資の孤独感を解消

 ――投信のブログを立ち上げたのはなぜですか。

 「ブログを始めたのは2016年の2月です。その頃にはインデックスファンドのコツコツ投資を続けて行くのに何の迷いもなくなり、むしろ投資額を増やしたいと思うようになっていました」

 「コツコツ投資にたどりつくまでに、実践的な情報を探してさまよいました。書籍や個人ブログを頼りにしましたが、バラバラになった情報を自分なりに結びつけて理解する必要がありました。例えば、世界市場への資産配分の考え方や生活防衛資金はどのくらい用意すべきかなどです」

 「きっと同じような悩みをもつ人は多いだろうと思い、こんなにいい投資法なら、もっと多くの人に知ってもらって、コツコツ投資の情報交換が楽しくできればいいなと考えたのがブログを立ち上げた理由です。普段、投資について周囲で会話する機会は全く無く、寂しかったというのもあります」

■給料の4分の1をコツコツ投資と定期預金に

 ――どんな投資スタイルに落ち着いたのですか。

 「まずは金融資産を現預金の安全資産とインデックスファンドを組み合わせたリスク資産に分け、それぞれ半々の配分です」

 「安全資産は生活防衛のための現預金として生活費2年分を含んでいます。毎月の自動積み立てには給料の4分の1を充てています。このうち、コツコツ投資と定期預金が3対1の割合です」

 「世界に分散投資するファンドはバランス型ではなく、世界を代表する地域と資産別のインデックスファンドを各1本ずつ購入しています。理由は単純に、運用コストがわずかでも安くつくからです。以前、バランス型のインデックスファンドを購入したこともありますが、少し味気なく感じていました」

 ――資産配分の考え方を教えてください。

 「リスク資産では株式と債券の比率を7対3にし、地域と資産別に日本株式:10%、先進国株式:40%、新興国株式:20%、先進国債券:10%、国内債券:20%を理想としています(図A)

 「株式の地域別比率は世界の株式市場の時価総額ではなく、国内総生産(GDP)を基準にしているので、時価総額ベースに比べて新興国株の比重が高めです。新興国の勢いと将来性に期待を込めています」

 「国内債券に関しては、リスク資産には含めずに安全資産の一部とする考え方もあります。それも一理あると思いますが、国内債券にリスク資産全体の価格変動リスクを抑える役割を持たせながら、リスク資産全体をまとめて証券口座で管理する方が、慎重派の自分にはしっくりきています」

 「リスク資産の評価額はざっくりとたまに確認するくらいです。配分調整(リバランス)は年1回、年末に行い、配分があまり崩れていなければ見送る場合もあります」

■コツコツ投資は「想定外」を回避しやすい

 ――コツコツ投資のいい点とは。

 「投資開始は12年なので、リーマン・ショックの激変を経験していませんが、それでも元本を20%程度まで割り込んだことがあります。ただ『怖い』とは感じませんでした。ある程度『想定内』として許容できる範囲の損でしたし、相場が下げた時に安い値段で多く買えるからこそ、後々上昇に転じた時にコツコツ投資がパワーを発揮するのを知っていたからです」

 「多くの人が『投資は怖い』と感じるのは、損したらそれがどのくらいまで膨らむのか見当がつかないのが大きいと思います。インデックスファンドのコツコツ投資はこうした『想定外』が皆無ではないにせよ、起きにくい投資手法です。個別株には今でも怖さを感じていて、いまだに投資したことがありません」

■家族全員で税制優遇制度をフル活用

 ――非課税口座と特定口座の使い分けのポイントは。

 「私自身は特定口座(課税口座)に加え、つみたてNISA(積み立て型の少額投資非課税制度)とiDeCo(個人型確定拠出年金)の2つの非課税制度を最大限に活用し、インデックスファンドを毎月積み立て投資しています。非課税期間の長さから、一般NISAをつみたてNISAに切り替えました」

 「非課税口座は投資枠に上限があるので、非課税口座では期待リターンが高めの先進国株と新興国株のファンドを購入し、特定口座では主に日本株ファンドと国内債券を購入。非課税口座と特定口座の全体で資産配分を整えるようにしています(図B)

 「金融庁が昨年開催した『つみたてNISAフェスティバル2017』に登壇して、この考え方を説明する機会を得ました。識者の方から『やり方としては間違っていない』との講評をもらい、うれしかったです」

 「妻も今年から、つみたてNISAでインデックスファンドのコツコツ投資を始めました。私とのバランスを考えて妻の資産配分は、先進国と新興国の株式が半々ずつです。年間非課税枠の上限(40万円)を使いきる予定です」

 「長男と長女には将来の教育費に備えるため『ジュニアNISA』の口座を開設しました。年80万円の非課税枠を有効活用するつもりです。幼い2人の資産配分はGDP比率を参考にした世界の株式100%です。出口や実際の使い道については将来その時の状況に応じて考えます」

 「『ジュニアNISA』は制度が複雑でコツコツ投資しにくいので、株式相場が安くなった時に余裕資金でインデックスファンドを一括購入しています。今年3月の世界的な株式相場波乱時には、2人の口座にそれぞれ40万円を投じました」

■コツコツ投資を始めると節約したくなる

 ――投資に回すお金はないという若者へのアドバイスを。

 「若い人が投資に回せるほど生活に余裕がないというのはその通りだと思います。20代の頃の私もそうでした。ただ自分の体験から言えるのは、少額投資を始めると、損をすることはあるにしても、もうけがちょっとでも出始めると何かうれしく楽しい気持ちになり、節約してもう少し投資に回してみたくなるのです」

 「節約といっても食費など生活費を切り詰めるのとは違います。コツコツ投資のおかげでお金の使い方を考えるようになり、ぜいたくな買い物など無駄づかいはなるべく避けるようになりました」

 「経済の仕組みやお金についても詳しくなり、仕事にもプラスに働いています。ほんの少額からのインデックスファンドのコツコツ投資を始めてみる価値はあると思います」

(QUICK資産運用研究所 聞き手は高瀬浩)

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