Home モデル 「タダ働き」も珍しくない読モたち。撮影のたびに赤字なフトコロ事情とは? – ニフティニュース

「タダ働き」も珍しくない読モたち。撮影のたびに赤字なフトコロ事情とは? – ニフティニュース

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ライターの高木沙織です。

 20代後半、某ファッション誌の読モ(読者モデル)をしていた私。あ、今「雑誌に載るのだから、そこそこの謝礼をもらえるんでしょ?」と思いました? 私もね、最初はそう思っていました。憧れの雑誌に出られてさらにはお金までもらえて、読モって最高!って。

 そんな期待に胸を膨らませて受け取った初めての謝礼はというと…?

◆新人の分際で謝礼について聞きづらい…

 読モになって初めての撮影はガッチガチでプロのカメラマン泣かせだった私。奇跡の一枚すらも撮れないようなそんな撮影にしてしまった立場でこんなことを考えるのは図々しいかもしれないけれど……“謝礼”、気になります。

 (そういえば、読モになる前に謝礼の話って聞いていなかったな。金額とか受け取り方法とかも知らない……、聞くべきだった? いや、新人読モが「謝礼いくらですか?」は聞けないでしょう)

 だけど、ないわけはない! だって、噂で聞いたことあるもん。金額までは知らないけれど。そんなことを考えながらいつ謝礼の話しがでるのかとソワソワした様子でロケバスのなか帰りの身支度を整えているとあるものを目にします。

◆茶封筒に入った謝礼、開けてビックリ

 そう、束になった茶封筒。

「これだ!」って。そのギラついた視線に気付いたのか気付かなかったのかは定かではないけれど、担当のライターさん……

「高木さん、これ今回の謝礼ね。ここに受け取りのサインもらえるかな」そう言って茶封筒を手渡してきます。

「ありがとうございます。」と、それを両手で受け取り、冷静を装いながらバッグのなかへ。内心は(いくら入ってるんだろう?)だったけれど。

 それからロケバスを降り、駅に向かう道中もまだ中身は確認しません。もしかしたら、これから撮影に向かう読モとすれ違うかもしれないし……ね。嫌でしょう、ニヤニヤしながら謝礼金額をチェックしている姿を目撃されたら。

 そんなわけでようやく封筒の中を見たのは電車に乗ったあと。それも、撮影場所から1時間半ほど離れた自宅の最寄り駅近くで。

 バッグのなかをゴソゴソとあさるようにしてひっそりと封筒オープン……。

「あ、3,000円だ」

◆3,000円に落胆って贅沢ですか?

 ごめんなさい、今だから言うけれどちょっとというかかなりガッカリしました。漫画の一コマならわかりやすくガックリとうな垂れている、そんな感じ。もしくは、ちびまる子ちゃんでよく見るあのシーン。目にシャシャシャッと縦線が入っている、アレです。

 (これって、一般的? 読モの謝礼ってこんなに安いの?)って、ウーンと首をかしげたのを覚えています。

 それからしばらくして何の間違いか再び撮影に声をかけてもらうのですが(メチャクチャ写真写りが悪いことが発覚したからもう呼ばれないかと)、まず先に思い浮かんだのは謝礼のこと。もちろんお金だけが目的ではないですよ!

 それに、3,000円だってもらえれば嬉しい。ただ、そのための諸々の準備とか移動時間、撮影を待つ時間を考えると3,000円はねぇ……厳しい。1ページのうちのほんのわずか小さく掲載される程度のいち読モが生意気を言うようですがこれが本音です、あしからず。

 一丁前にお断りしようかとも考えたのですが、ほかの読モに謝礼のことを聞けるかもしれないよ?と耳元で囁かれたような気がして、たしかにそれは確認したくて、「はい、大丈夫です」と返事をしたのでした。

◆読モ仲間に聞いてみることに

 その日はスタジオでの撮影。ヘアメイクはつかないというので、読モたちはメイクルームでそれぞれ支度をします。

 (今日はほかの読モに謝礼のことを聞くんだ!)

 そう意気込んではいたけれど、いざスタジオに到着すると撮影への緊張と読モの世界特有の一生慣れることがなさそうなきらびやかさに腰が引けてなかなか話しを切り出せません。そうこうしている間に自分の撮影の順番がまわってきて、当然ガチガチになりながら終了。

 (今から聞こう!)

 足早にその場を離れメイクルームを覗きに行くと、その日の撮影は私が最後だったようで誰もいないではありませんか。

 (先に聞けばよかった)

 後の祭りです。残念な気持ちでスタジオをあとにすると、出口の横に2人の読モ。私の姿を見るなり急ぎ足で近付いてきたと思ったら……

◆「もらえないこともある」ですと?!

「ねぇ、今日の謝礼ってもらった?」と。

(あ、そういえばもらってない! 諸々思考が忙しくて完全に忘れてた!)

「もらってなかった! みんなは?」

「やっぱりねー、たまにあるんだよね。もらえないこと」

(え、もらえないこともあるですと?)

「あのさ、謝礼って毎回3,000円なの?」

(よし、よく聞いた! 私)

「うん、正直微妙な金額だけど。今日みたいにもらえないこともあるからありがたいと思わないとね。そのお金でみんなでお茶とかランチもできるし」

「そっかー……」

 ちなみにタイアップ広告の撮影に呼ばれるとプラス数千円上乗せされるとかされないとか。人気読モともなれば月に何度も撮影に呼ばれるから、数万円は稼ぐことができるようです。

◆撮影のたびに赤字だった

 私のような新人で写真写りも悪くて、読モとして輝こうという努力にも欠ける人間が謝礼のことばかりごめんなさいという気持ちになりました。「読モだから」とイベントに呼んでもらえたり、新作のコスメをもらえたり、チヤホヤしてもらったりもしたのだから。

 そもそも私も含め読モを経てその先にやりたいことがある女子がほとんどだったから、謝礼目的でやっているわけではないんです。

 でもまぁ、有名なファッション誌ですから。そこに掲載されるからには、髪に服、靴、小物、メイク、ネイル……流行の最先端をいかなくてはならないでしょう。お金かかりますよー、むしろ撮影に呼ばれることで赤字(恩知らずな発言、ここでもごめんなさい)。

 私なんて当時住んでいた千葉県内の自宅から撮影場所まで往復3,000円ほどかけて電車で向かうのだから、謝礼は交通費で吹き飛んじゃう。

 でもね、これが読モの世界の常識なんだって。基本的には無給、謝礼は交通費程度。もらえたらラッキーなのだと肝に銘じたのでした。

―読者モデルの裏話 VOL8―

<文/高木沙織>

【高木沙織】

美容ライター/ヨガインストラクター/ビューティーフードアドバイザー/スーパーフードマイスター。多角的に美容・健康をサポートする活動を行っている。過去には『AneCan』『Oggi』の読者モデル、ファッションモデル、ナレーター等も経験。Blog、Instagram:@saori_takagi

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