Home その他 「孤独に耐えなくていいよ」 引きこもりだったYouTuber、見つけた理解者 ベルを鳴らして#4

「孤独に耐えなくていいよ」 引きこもりだったYouTuber、見つけた理解者 ベルを鳴らして#4

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 メイクの仕方を教えてくれたり、実験をしたり、モノマネをしたり……「好きなことで、生きていく」YouTuber。明るく楽しい印象ですが、過去は楽しいばかりではありません。

 コラム「ベルを鳴らして」では、文学YouTuberベルさんが、自身の過去といまを語ります。

 不登校で家に引きこもっていたベルさん。当時は孤独に耐えていましたが、いまはよき理解者に出会えたといいます。

【画像】ギネス保持・大学生・Kawaii系……多彩なYouTuber

ごきげんよう、ベルです。きょうも本を読む文学YouTuberです

 私には、不登校の経験があります。中学時代の嫌がらせをきっかけに、つらくてどうしても学校へ行けなくなってしまいました。家に引きこもり、睡眠や好きな読書で現実逃避をしてなんとか過ごす日々。

 誰とも関わりたくない。信じられない。

 なのに、ふとした瞬間に「このつらい気持ちを誰かに理解してほしい」という思いが押し寄せる時がありました。

理解者はYouTuber?

 「YouTube革命 メディアを変える挑戦者たち」(文藝春秋)という本に、面白い調査結果が載っています。

<ティーンとミレニアル世代のチャンネル登録者にアンケート調査を行なったところ、回答者の四十パーセントが家族や友人よりもユーチューバーのほうが自分をよく理解していると答えた。さらにクリエーターが人生や世界の見方を変えたと答えた人は、六十パーセントにものぼった。(P.24) >

 私は、「なぜYouTuberが10代に人気なのか?」という質問の答えは、「YouTuberは理解者であるから」だと思っています。

孤独に耐えた10代

 誰にだって、どこかに安心できる場所がほしいし、自分のことを知ってほしいと思う気持ちがあるはずです。

 でもまだ10代。家や学校にいづらくなった時、理解者を探すことはとても難しいと思います。

 私もそうでした。インターネットは使っていましたが、今のように、関わる相手がどんな人なのかを詳しく知ることはできませんでした。暇つぶしにはなっても、憧れや希望を持ったことはありません。

 でも、今は変わってきています。

 「誰もわかってくれない」という孤独にひたすら耐える必要はないのです。

憧れのバイリンガールちかさん

 「You don’t have to see the whole staircase just take the first step.(階段の上まで見えなくていい。とりあえず一段登ろう)」

 “I Have a Dream”の演説で有名なキング牧師の言葉です。

 私はこの言葉をYouTuberから知りました。

 私がYouTuberになる前から憧れているクリエイター“バイリンガール英会話”チャンネルのちかさんです。

 まだ“YouTuber”という言葉ができる前から、英会話のコツや楽しさを発信し続けています。今では押すに押されぬトップクリエイターです。

 嫌なこともあるだろうに、それを見せない強さと賢さを持ちます。さらに視聴者を優しく巻き込む姿。

 「私はこういう人になりたい」と強く思いました。ちかさんは、英語に乗せながら、結婚や出産をはじめとして生き方そのものを発信しています。

 中でも就職をテーマにしたエール動画に感動し、キング牧師の言葉も合わせて胸に刻んでいます。

憧れや共感を持てる人

 Instagramを開いてみてください。
 コンプレックスだった体形を強みとして、おしゃれな写真で大人気のクリエイターがいます。

 YouTubeを開いてみてください。
 ジェンダーレス文化を広めて、男子のメイク術を披露するクリエイターがいます。

 今は、マニアックな趣味や専門的な情報を発信するYouTuberも増えています。

 “予備校のノリで学ぶ「大学の数学・物理」”通称“ヨビノリ”のたくみくんは、高校から大学レベルの理系の授業動画をアップするYouTuber。難しい分野ですが、着実にファンを増やし、理系の視聴者からの厚い信頼を得ています。

 クリエイターへの共感はもちろん、そのファンも似たような価値観を持っている人が多いです。

 身近で自分らしい生き方をしている人って尊敬しますよね。
 私は、こういった憧れや共感を持てる人が“理解者”なのだと思います。

 好きなゲーム、音楽、ファッション、なんでも良いです。検索してみるだけでたくさんの可能性が広がっています。

2万5千人の「理解者」

 私は、大人になってからやっと気の合う人を見つけることができました。

 中高生の時よりも、たくさんの人に出会える環境になったからです。

 広いものの見方になったことで、実は家族も最大の理解者だったことに気づきます。

 理解者は必ずいる。

 元気になった私は、趣味の読書や美術について魅力を発信して、一緒に楽しめる場所がほしいと思いました。YouTuberを始めてみたところ、今私には2万5千人以上の“理解者”がいます。

 「ベルさんと出会えて人生が楽しくなった」「お悩み相談配信のアドバイスどおり告白したら成功しました!」とうれしいコメントをくださる視聴者の方もいます。お互いがお互いの理解者になれるすてきな瞬間です。

 この夏、私は初めての交流会を開きました。視聴者さん同士の絆の深さを肌で感じた瞬間です。参加者は中学生1年生から50歳以上まで。普段出会えないような人たちと、たくさんの価値観をわかちあえる機会になったのではないかなと思っています。

 今日もどこかで誰かが、たくさんのメッセージを届けています。YouTubeでもTwitterでも構いません。言いにくいことはいったん置いてみて、好きなことを一緒に話してみましょう。それが階段を一段登ることだと思います。

【プロフィール】
べるりんのかべ 文学YouTuberとして、書評・美術館レビューなどを中心に文化・教養系の動画を配信する動画クリエイター。人を通して読書の魅力を伝え、本好きの輪を広めたいという想いから投稿中。チャンネル登録者は2万人超。『YouTube NextUp 2017』受賞。動画投稿バラエティ『#部活ONE!』のMCも務める。
Twitter:@belle_youtube
Instagram:@belle.gokigenyou

      ◇

 次回は9月2日。いよいよ最終回です。

      ◇
【#withyou 〜きみとともに〜】
withnewsでは、生きづらさを抱える10代に「ひとりじゃないよ」と伝えたいと思い、4月から企画「#withyou」を始めました。より日本の若い人たちに届いてほしいと、「#きみとともに」もつけてツイッター(@withnewsjp)などで発信しています。8月は連日配信中です。みなさんの生きづらさも聞かせてください。

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