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「家事手伝い」の読者モデルが消えたワケ

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バリバリと働きたくはない。でも「寿退社」は避けたい――。博報堂の社内プロジェクトが20〜30代の働く女性「キャリジョ」にアンケート調査を行ったところ、そんな本音が浮かび上がった。調査によれば、未婚女性の6割以上が「仕事とプライベートなら、後者を優先する」と答えたが、「仕事は辞めて専業主婦になりたい」という人は1割以下だったという。女性たちがそんな“仕事観”をもつ理由とは――。

※本稿は、博報堂キャリジョ研『働く女の腹の底 多様化する生き方・考え方』(光文社)の第1章「キャリジョの仕事と恋愛・結婚」を再編集したものです。

「カジテツ」の消滅

雑誌でよく見かける「読者モデル」。彼女たちのプロフィールを注意してご覧になったことはありますか? プロフィールには、しばしば年齢とともに職業が記載されています。今では、職業ではなく居住地域など、その人自身を表す「名札」のバリエーションも増えているようですが、いつの間にか「家事手伝い(通称:カジテツ)」を見なくなったね、というのがキャリジョ研内で話題になりました。

博報堂キャリジョ研『働く女の腹の底 多様化する生き方・考え方』(光文社新書)

「カジテツ」には「花嫁修業中」という意味合いと、仕事をしていない=「余裕のあるお嬢様」という印象があり、かつては、若い女性に使いやすい職業ラベルだったのでしょうが、現在では「社会に出たことがない」というのは、「世間知らず」というレッテルを貼られてしまうこともあり、マイナスに働くことさえあります。世に出て働くということは、お金を稼ぐ以外にも、人への応対やマナーなど、社会人としての振る舞いを学ぶ機会ともなります。学校教育以外での学びも注目を浴びる現代において、そうした社会性を身につけることは、ますます重要性を増しているのではないでしょうか。

また、バブル崩壊後、男性の失業者も増加。男性の平均年収も、ここ数年回復傾向にあるとはいえ、ピークの1997年から見ると下がっています。こうした状況を踏まえて、「男性ばかりに頼ってはいられない!」と女性が思うのは当然。女性の高学歴化も進み、学校卒業後、「家庭に入る」のではなく、就職を選ぶ女性は増えています。

リスクヘッジとしての労働

加えて、「いつまでも男性に頼れない」と現実的になっている女性たちにとっては、専業主婦はリスクが高い生き方でもあります。ある一定の年齢になると、飲み会をすれば数人はバツイチがいるくらい、離婚も珍しくはないこのご時世。専業主婦になるのが一般的だった世代の母親からは、自分の果たせなかった夢を託すがごとく「いつ離婚してもいいように仕事はちゃんと持っておきなさい」という想い(重い?)のこもったご託宣をいただき、自分で好きにお金を使えないことへの不安も出てきます。さらにもし夫が倒れて働けなくなったときに、自分に仕事がなかったら? などいろいろ考えを巡らせていくと、1人が家計を支えるのはリスキーです。

そんな時世の変化を受けて近頃は、白馬の王子さまを待つのではなく、ヒロインが愛と勇気と知恵で敵と戦い、困難を乗り越えるドラマや映画も増え、多くの共感を呼んでいます。こうした「脱・王子さま」の風潮も女性の「仕事を持とう」という意欲の後押しになっているでしょう。

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