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「将棋ユーチューバー」のアマ強豪、プロ試験受験へ – 産経ニュース

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プロ編入試験の資格を得たアマチュアの折田翔吾さん=17日、大阪市阿倍野区(南雲都撮影)

 大阪市内在住の将棋のアマチュア強豪、折田翔吾さん(29)が、将棋のプロ棋士編入試験の受験資格を満たし、11月から始まる試験に挑む。これまでに試験を受けてプロ棋士になったのは3人。折田さんはかつて棋士を目指して夢破れた後、「将棋ユーチューバー」として活躍しながら、アマとして対局を重ね、力を蓄えてきた。「棋士になる夢をあきらめなくてよかった。将棋ができることがうれしい」と意気込みを見せる。(中島高幸)

 「ヘイ、ヨー、ヘイ、ヨー、タイヘイヨー」。番組冒頭、ユーチューブに映し出された丸刈りに眼鏡の折田さんがラップ調で踊り始めた。チャンネル名は「アゲアゲ将棋実況」。「自分のキャラと正反対で、深い意味はありません」と折田さんは真面目に語る。

 自身が指すインターネット将棋の実況が中心だが、映画の話など楽しい日常の話題も盛り込む。ネット上では「アゲアゲさん」と呼ばれ、登録者数は3万人以上の人気者だ。

 折田さんは小学6年生のころ、将棋のインターネット対戦のおもしろさにはまり、中学3年生だった平成16年に棋士養成機関「奨励会」に入った。谷川浩司九段のような棋士になりたいと夢見た。

 プロ棋士(四段)になるには、奨励会に所属し三段に昇段する必要がある。折田さんは23年、21歳で三段に昇段し、最終関門の三段リーグに10回参加したがうまくいかない。年齢制限の26歳を迎え、28年3月に退会した。「人生が終わった感覚でした」。しばらく携帯ゲームをして過ごした。

 奨励会の退会後は将棋と縁を切る人もいるが、折田さんは「将棋は人生の一部。将棋で生活できれば幸せ」と、ユーチューブで将棋の実況を始めた。ネットを使って将棋を指導する活動も始めた。29年春からはアマチュアの大会に出場。全国大会で次々と好成績を収め、プロ公式戦にアマ枠で出場すると棋士相手に7連勝。今年8月、公式戦で10勝2敗となり受験資格を満たした。

 11月25日から始まる試験では、四段の棋士5人と対局。3勝すればプロになれる。「合格目指していい勝負ができれば」と折田さん。プロになってもユーチューブは続けるつもりだ。

    ◇

 今年度は、アマチュア棋士が健闘している。折田さんのほかにも、プロ公式戦の朝日杯将棋オープン戦ではアマ10人中、5人がプロを破る快挙。活躍の背景にはインターネット将棋や人工知能(AI)搭載の将棋ソフトなど、技術の進化があるようだ。

 そもそもアマは、どれぐらい強いのか。「アマのトップと四段(プロ)の実力は拮(きっ)抗(こう)しています」。戦後最年長の41歳でプロ編入試験を受験してプロ棋士となった今泉健司四段(46)が話す。

 そんなプロ並みのアマは、かつては少数だった。アマ強豪の一人で大阪商業大アミューズメント産業研究所の主任研究員、古作登さん(56)は「40年前は数人でしたが今や20~30人。層が厚い」と話す。

 また以前と違い、アマ強豪に地方在住者も目立ってきたという。

 将棋の最先端を学ぶには、強豪と対戦し切磋琢磨(せっさたくま)することが大切だ。強豪が集まるのは自然と東京や大阪など大都会になる。地方のアマは大都市にやってこなければならなかった。だが「将棋倶楽部24」「将棋ウォーズ」などネット将棋の普及で、都市と地方の垣根がなくなりつつある。

 さらに、将棋ソフトの能力の向上も貢献。勝ちの可能性が高い一手を知るには、棋士が集まり検討して導きだす必要があった。しかしプロの力を上回るほどの能力の将棋ソフトが普及、パソコンで瞬時にわかる。古作さんは「アマの多くは仕事をしており、プロほど研究できる時間がない。でもネットやソフトを活用して効率的に研究すれば、プロに近いパフォーマンスを発揮できる環境が整ってきた。時間と距離の制約がなくなった」と指摘している。

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