Home インスタグラマー 「表現力が爆発…」話題の“インスタ映えする料理動画”を、なぜかインスタに投稿しないワケを聞いた – www.fnn.jp

「表現力が爆発…」話題の“インスタ映えする料理動画”を、なぜかインスタに投稿しないワケを聞いた – www.fnn.jp

15 second read
0
19

若者を中心にユーザーを獲得しているSNS、インスタグラム。

画像や短尺動画を投稿して楽しむに留まらず、最近では、グルメ情報などを調べる際にも検索サイトで「ググる」のではなく、ハッシュタグを活用してインスタで検索する人も増えている。
インスタグラムを使えば、お店の情報が画像付きで表示され、人気メニューや口コミもチェックできるため、目当ての情報を収集しやすいというのだ。

そんなインスタグラムで人気を集める投稿は、ユーザーたちに自分も同じ体験をしたいと思わせる、見栄えのするスポットやグルメなどのいわゆる「インスタ映え」する写真や動画。
そして、インスタ映えする投稿に共通しているのは、オシャレであったり、カラフルであったり、非日常感があったりと、一際すてきに見えることだ。

インスタグラムをやっていないにも関わらず、この「インスタ映え」を追求した料理動画「【一人暮らし男子】のインスタ映えする〇〇の作り方」が、独特のセンスがクセになるとして、いまツイッターとYouTubeで話題となっている。
インスタグラム未登録の投稿者によるインスタ映えする動画とはどのようなものか、さっそくご覧いただきたい。

「才能の塊!」独特な世界観にファン急増

この日作るのは「包み焼きピッツァ」。イタリア料理を作るため、手を叩いて気合いを注入するところから動画は始まる。
「これでもう結果がどうあれオシャレなはずだ」というが・・・そういうものだろうか?

調理に入る前に食材の紹介かと思いきや、テーブルの上にはドライフルーツやコーヒー豆が並べられていく。
ちなみにこれは材料ではない。ただのオシャレだ」とのこと。インスタ映え=オシャレを強く意識していることが感じられる。

続いて、コップに入れた水を菜箸でかき混ぜていく。「この一見して意味がないような行為にも勿論意味はない」と哲学のような説明があって、ようやく材料の紹介へ。

「広い意味での小麦粉を用意する」と登場したのは、コンビニのサンドイッチコーナーで見かけるピザ風のパン惣菜だった・・・もう完成されているじゃないか!

インスタ映えに重要なのは、いかにさっとパッケージを開けるかだ。これは初対面の人に心開かせる要領で行う。つまり、力ずくだ」として、苦戦しながらも包丁で開封。刃の部分に猫のイラストが描かれている包丁のかわいさをさり気なくアピールしながら、インスタ映えに対する独自のイメージを展開していく。

そして、道具を使ったことから、話題は「ヒューマンコミュニケーションにおけるお金」に飛躍。「人は基本的にお金で動くが、稀にそうではない人格者も存在する」とテロップが出ている間に、包み焼きピッツァを袋ごと電子レンジで加熱する。

と、ここで投稿者を悲劇が襲う。苦しそうな声が聞こえた後に「やけどした」の文字が。
しかし、「いかなる事故が起きようとも『何ごともなかった』そうたち振る舞う必要がある。それがインスタグラマの基本だ」とインスタ映えを追い求める投稿者はめげない。

彼らの華やかな投稿の裏側には、想像もつかないような事故や事件が起きている。しかし、我々がそれを知ることはない。そんな彼らに恐怖すら覚える。しかし、僕もあの境地に行きつくのだ」とインスタグラマーへの思いを馳せながら、包み焼きピッツァを袋から取り出し、切っていく。
「だから僕は今日も切る。たとえこれがインスタ映えなのか分からなくなっても」・・・切り終えたところで、再びパンパンパンと手を叩き、オシャレな黒い皿に盛り付ける。

 そして、「一つ一つ丁寧に記事を剥がし、それをまた包む」。記事は生地の誤字だろう。
4切れのピザを開いて包み直す動作に疑問を抱いていると、「一見意味のないような行為だが、これにより『僕が包みました』という事実が手に入るのだ」という説明が入った。なるほど、奥が深い。

「奏でるようにバジルを降り注ぐ」ときには、「ちょうど、ショパンのワルツ 第7番のように」とアドバイス。 俯瞰で見て、「これは果たしてバエているのか」と疑問に思った投稿者は、ガスバーナーを取り出して表面をあぶり始めた。 

焦げていくパセリにも「気にはしない。焦げたことも最終的にはいい思い出になるからだ」と前向きだ。 
そして、「焦げたパセリの分は新しいパセリで補えばいい。人生ってそういうものだ」と上からさらにパセリを振りかける。またも哲学的な教訓が語られた。 

最後に「おしゃれになりそうだから」とトマトで彩りを添えて、マインドフルネスの効果があるというパンパン=拍手で締めれば完成だ。

動画はシリーズ化され、3月27日に公開された「インスタ映えするハニーコーヒー」に始まり、最新作「インスタ映えする燃える恋のようなきのこクリームスープ(バゲットなんか添えちゃって編)」まで、4月17日現在、20本の動画がYouTubeに投稿されている

「【一人暮らし男子】のインスタ映えする〇〇の作り方」投稿動画ラインナップ

(1)ハニーコーヒー
(2)4分で作れるビーフシチュー丼
(3)和風朝食
(4)トマチーチキン丼
(5)インスタ映えしなかった休日朝食
(6)春の夏野菜グリルカレー
(7)ほうれん草とベーコンの和風パスタ
(8)カスクート(フランス語で軽食やお弁当のこと。日本ではバゲットを使ったサンドイッチを指すことが多い)
(9)土曜夜のえちえちな御つまみ(ソーセージ、燻製肉、チーズ)
(10)アヒージョ
(11)3分蕎麦
(12)ポルチーニリゾット
(13)焼き鳥丼。いや親子丼。
(14)インスタ映えしなかったおやつ(野菜チップスとライチ的なもの)
(15)休日の和風朝食2(まな板はいずこへ編) 
(16)梅雨向け冷やし中華
(17)包み焼きぴっざぁ
(18)和風3色おにぎり
(19)午後のお供(コーヒーとドライフルーツ&ナッツ)
(20)燃える恋のようなきのこクリームスープ(バゲットなんか添えちゃって編)

どれもコンビニ惣菜やレトルト食品を使うという料理動画らしからぬシュールさでありながら、映画のようなオシャレな雰囲気漂う映像とこだわりの調理器具、独特な感性が迸るリズミカルな語り、そして、インスタ美学を展開しながらも一部で過熱する「映え」への欲求に疑問を投げかけるという内容が面白いと注目が集まり、ツイッターアカウント開設から2週間でフォロワーは2万人を超え、YouTubeのチャンネル登録数も2万3000と大人気だ。(4月17日現在)

「天才!いま一番お気に入りの動画 」「すごく前向きな気持ちになれた。もう過去の彼氏のことで悩むのはやめよう」「表現力が爆発している。こんな笑えるインスタ映えはない 」などのコメントが寄せられ、包丁で食材を切ったり、フライパンで焼いたりする時の調理音がたまらない!と音フェチのユーザーからも評価されている 。

投稿者のこんびにこさん(25歳独身)は神奈川県在住の男性会社員で、普段はスタートアップのベンチャー企業で働いているというが、ユニークな動画のアイデアはどのようにして生まれたのか?
そして、「インスタ映え」を目指しているのに、インスタグラムに投稿しないのはなぜなのか?

現在はユーチューバー兼ツイッタラーのこんびにこさんに、撮影や編集におけるこだわりや度々登場する「手をパンパンする」動作の意味についても聞いてみた。 

「インスタ映えを皮肉ったコンテンツを作りたかった」

ーーなぜインスタをやっていないのに「インスタ映え」をテーマにした動画を作ろうと思ったの?

SNSが世の中に普及して、インスタグラマーのようないわゆるインフルエンサーと呼ばれる、一般人だけど影響力を持つ人たちが増えてきました。
そのような流れの中、人間の自己顕示欲みたいなものが顕著に表に出るようになったと感じていました。「自分をもっと見てほしい」といった欲求は、近年、少しずつ強くなっている気がします。

しかし、そんな中で「本当の自分ではなく理想の自分を見せたい」という欲求から、ブランドもののバッグやおしゃれな料理といった、とにかく「見栄え」ばかりを気にした投稿が目立つようになってるなぁと感じていました。
そういう投稿が悪いわけじゃないです。ただ、そういう投稿や投稿者たちが目立つと、僕みたいに人生テキトーに生きてる人種からすると、少し息苦しいわけです。

自分みたいな人間がほかにもいるんじゃないかと思って、いわゆるインスタ映えと呼ばれるような現象を少し皮肉ったコンテンツを作ろうと思い立ちました。
料理というジャンルを選んだ理由は、衣食住の中で人間が最も自由に選択できるのは食だよなぁと思ったこと、見てくれる人もその分多くなるのではないかという仮定とシンプルに僕が食べ物が好きということです。

 
――手作りではなくコンビニの食品を使い続けている理由は?

自堕落だからです。楽に効率よく生きていたい。作る楽しみと食べる楽しみ、両方ありますが僕にとっては食べる方が好きなので。
最近のコンビニ飯とかレトルト食品ってめちゃくちゃおいしいじゃないですか。でも、オシャレぶってる人たちってああいうの絶対食べてますとか言わないと思うんですよ。
だから、僕がおしゃれにレトルト飯を撮っておしゃれに食べてやろうって(笑)

袋から取り出したレトルト食品を皿に盛り付けながら「自分で作った」と自己暗示

――鳥のさえずりが聞こえる中、スーツ姿で出演していますが、撮影時間はいつ?

毎朝7時くらいに起きて、8時くらいまで撮影しています。仕事から家に帰ってくるのが18時30分くらいなので、編集はそれからです。
企画と撮影に1時間、編集に2時間くらいですね。集中してないときは、編集に4時間くらいかかります。

――撮影方法や編集で力を入れているのはどんなところ?

撮影方法や使用機材についてはちょっと伏せたいのですが、映像については、誤字脱字とかそういうのは気にしないでバンバン入れたまま投稿しちゃいます。
かっこいい動画やおしゃれな写真とかの気張ったコンテンツって、ミスが許されない雰囲気があって苦手です。もちろん見る分には好きなのですが、僕はもっと気軽にやりたいので。

それから、調理する時の音がめちゃくちゃ好きなんですが、それを僕の声で邪魔したくないので、声は基本的に入れないです。BGMもつけません。
調理工程をいちいち説明しなくても、見たら誰でも作れると思いますし。
動画尺は本当はもう少し長くしたいのですが、今の4~6分が限界なんですよね。料理チンして綺麗に盛ってるだけなので。

インスタグラマーには「図々しさも必要」と持論を展開

――度々登場する「手をパンパンする」動作の意味とは?

インスタ映えとかも、そういう当人たちでさえ「意味はわからないけどなんとなくやってる。真似してる」みたいなことってたくさんあって、そういうものへの風刺も兼ねてます。

――文章力と動画編集の技術はどのようにして身につけたの?

文章力・・・?自分で文章力があるとは思ってませんが、昔から人より考え込む癖はあったかもしれません。
道徳の授業とか受けながら先生が言ったことに納得できなくて、その日1日中そのことについて考えて、他の授業が頭に入ってこなかったりとか。

そういう良くも悪くも考え込む癖が、文章表現につながっているのかもしれません。ちなみに、人と話すのは苦手です。
動画編集に関しては、学生のころから編集が好きでちょこちょこ動画編集をやってたりして、今も会社では動画編集をやってたりするのでできちゃうんですよね。ははは。

インスタはいつ始める?

――これまでに制作した動画の中で、一番の自信作はどれ?

思い入れというほど大層なものではないですが、「インスタ映えする休日の和風朝食2(まな板はいずこへ編)」は好きですね。
インスタバエってのがぐっと詰まった動画だと思います。ご飯と味噌汁を盛り付ける器や配置が逆になっているのは、もちろんわざとです。

――インスタグラマーを目指しているのに、インスタグラムをやっていないのはなぜ?

動画を作り出したのは、今年の3月27日が初投稿なので、3週間ほど前ですね。インスタに興味を持ち出したのは物心ついたころです。
本当の純粋なインスタグラマーに見つかったらこの世界から消されるんじゃないかって・・・怖いのでまだやらないです。いつかやるかもしれません。

――動画を通して、視聴者に伝えたいメッセージとは?

今後「インスタ映え」の定義も移り変わっていくものだと思いますが、今は見栄え、容姿、といったディティールの美しさ、つまり、外郭的な美しさを指しているのだと捉えています。
外郭的な美しさももちろん大事だと思いますが、内側の美しさってのももう少し世の中に「見えて」いいと思っています。
とまぁ、建前はこの辺にして、役には立たないけど、暇なときに見てほしいなって思います。ほんの少し明日を生きるのが楽になればいいね。

「インスタ映えする休日の和風朝食2(まな板はいずこへ編)」より

仕事の傍ら毎日、動画を制作して投稿するのはなかなかハードではないかと思うが、「好きでやってるのでそんなに大変とは感じてないです。仕事するよりこっちのほうが楽しいので」と語る。

そんなこんびにこさんに今後の目標を聞くと、「曲を出したいです。インスタには全然関係ない青春ソング歌いたいです」という予想外の答えが返ってきたが、過去にツイートしていた「僕の最終的なゴールは毎月大量のレトルト商品が送られてきて、それにサインを書いて転売して暮らすことです」という夢も変わらず持ち続けているということだ。

華やかな「インスタ映え」投稿は心を躍らせるが、演出にこだわりすぎると疲れてしまうだろう。こんびにこさんのように肩肘を張らず、何でもない穏やかな日常を楽しむことも忘れてはならない。

Let’s block ads! (Why?)


Source link

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Check Also

NGTモデル起用のファッションブランドが釈明 – 日刊スポーツ

荻野由佳(17年12月1日撮影) NGT48の荻野由佳(20)をモデルに起用したファッションブランド「Heat … …