Home モデル 【冨永愛、モデルへの道 番外編】スペシャル対談、「冨永愛 × 加茂克也」前編。 – VOGUE JAPAN

【冨永愛、モデルへの道 番外編】スペシャル対談、「冨永愛 × 加茂克也」前編。 – VOGUE JAPAN

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冨永愛(以下 冨永)加茂さんとは20年近く一緒に仕事をやってきて、すごく長い付き合いになるよね。モデルとして、ヘアスタイリストとしていろいろな仕事を一緒にして。

加茂克也(以下 加茂)そう考えると長いよね。昔は本当に大変だったけど。

冨永 大変だった?

加茂 今は仕事の現場の雰囲気もプロセスもとてもシンプルになってきているけれど、昔はモデルと対峙して戦うというような雰囲気があったからね。愛ちゃんの時にもあったと思うんだけど。

冨永 あった。でも今はもっと友達感覚になってるというか、少なくとも戦いではないよね。

加茂 やっと「普通」になったのかな。昔はもっと仕事が辛くてね(笑)

冨永 たとえばストレートヘアのモデルに何かアレンジしようとするとモデルが嫌がるとか?

加茂 そう、そういうことだね(笑)。しかも、モデルたちはみんな経験豊富。自分がこの業界に入ったのは22歳からなんだけど、そのころに接するモデルたちは皆ベテランたちで、確固たるキャリアを築いている人たちばかりだった。だから怖かったよ、みんな厳しいしね。「何やってんの!」っていつも怒られてた。でも、それからしばらくすると、またモデルの世代が変わって、スーパーモデル時代になると……そしたらその時はまた面白くて。

冨永 どんな風に?

加茂 スーパーモデル時代って、自分たちが誰よりもキレイにならなきゃいけないじゃない? だからヘアメイクにも「こうするのよ」って教えてくれるし、こちらを教育してくれるんだよね。

冨永 すごい! モデルたちも必死でキレイになりたいっていうことだよね。

加茂 あのころはそうだったね。最近のモデルはそこまでは求めてこないから(笑)

冨永 時代の変化だね。今のモデルたちは、そこまでストイックじゃないし、物事を突き詰めてはいかない。仕事を「一つの作品を作る」とはとらえていなくて、ムードのほうを重視してとらえているというか。

加茂 そうだね。たまにはもっと、がっつりとやってみてもいいのでは?とも思うけどね。

冨永 そういうのを見て私が中途半端に感じてしまうのは、前の時代を知ってるからなのか、もともと突き詰めてやりたい性格だからなのか……。

加茂 まあ、先輩たちはすごかったからね(笑)。あれを見ていた世代は仕方ないのかもしれない。

冨永 この間、東京コレクションのショーに久々に出た時に、キャスティングディレクターたちが「若いモデルにはもうちょっとちゃんとした先輩が必要だ」って言ってたの。それを聞いて、先輩って私のことなのかなと思ったり。

加茂 自分たちの頃とはモデルの考え方もだいぶ変わっているよね。たとえば、撮影に10人くらいのモデルがブッキングされているとする。昔は、そこで厳しく6~7人は落とされて、最終的に撮影に残ってるのが2、3人だったり……ほんの1~2カット撮ってすぐ帰されることもしょっちゅうだった。でも、そんなとき、落とされたモデルたちは、残った先輩モデルたちが仕事してるのをじっと見てる、見て勉強してる……と、そういう光景ってあったじゃない。

冨永 そうだね、それが当たり前だった。

加茂 でも、今はもう、みんな先輩の仕事にそんなに興味ないもんね(笑)。

冨永 ハハハ(笑)。そうだね、見ないですぐ帰っちゃうだろうね。「こうやって仕事するんだ」「もっと見たい」って思う感覚があまりないのかなあ。もしかしたら世代的なことなのかもしれないけれど。

加茂 世代なのかな。時代というか。

冨永 私は今、36歳で「先輩」の立場にいるけど、私と同じような歳のモデルって周りにあんまり居なくて。

加茂 なんでいないんだろう。背が高くてパワーありそうな子が出てこなかったのはどうしてなんだろうね。そんな体格の子たちはモデルにならずにスポーツやってたのかな(笑)

冨永 私たちの時代はギャル系のファッションが最高に盛り上がってたから、モード系じゃなくてそっちに行っちゃった子もいたのかなあって思ったりもするけれど。少なくとも今、ランウェイをやってるモデルで同じ世代は全然いないんだよね。だから、若い世代にどんなふうに関わっていけばいいのかと悩むこともある。

加茂 関わりかたや、教えかたかはいろいろあるけれど……そもそも「教える」という必要ないかもしれないけどね。

冨永 教えなくても、先輩たちを「見る」という機会があるだけでも、ね。

加茂 そうかもね。ヘアメイクの仕事もスタイリングの仕事もどんどんシンプルに、簡単になって来てるのは確かで。だからたまに「え、なんでこんなこと知らないの?」っていうこともあって。それがいいか悪いかではなく、教えられていないからできないんだと思うんだけどね。「現場で必要ないから教えない」ということなんだろうけど、そうすると、どんどんレベルも下がっていくものだから。誰かが伝えていかないといけないものなんだと思う。

冨永 誰か……?

加茂 あ、自分たちが(笑)

冨永 そうだよね(笑)私とか加茂さんが……やっていかなきゃいけないんだよね、本当はね。

加茂 そうなるんだよね。

(次週「後編」へつづく)

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