Home ブロガー 【新聞に喝!】沖縄、築地…分断あおる単一イシュー報道 ブロガー、投資家・山本一郎 – 産経ニュース

【新聞に喝!】沖縄、築地…分断あおる単一イシュー報道 ブロガー、投資家・山本一郎 – 産経ニュース

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 このところ、中央だけでなく地方政治の混乱が紙面をにぎわすことが増えてきました。2月24日に沖縄で行われた普天間飛行場の名護市辺野古移設を問う県民投票に関しては、産経新聞でも「玉城知事、反対72%も笑顔なく のぞく政治的計算」(「産経ニュース」25日)と大きく取り上げ、また、築地市場移転問題で混乱の続く東京都議会に関しては「都議会空転、あわや流会 与党・都民ファと公明が議運欠席」(同20日)として事態を詳細に報じています。

 東京と沖縄だけでなく、都構想で再び揺れる大阪や災害復興で道政の見直しが求められる北海道など、統一地方選挙に向けた各種の動きが、各陣営さまざまな思惑の中で噴き上がり、その都度、混乱する事態に対する報道が増えるというのが実態ではないかと感じられます。

 各地域は固有の問題があり、起きている状況について報じるのは新聞の使命でもあります。一方で、問題は問題として捉えつつも、両陣営の先鋭化した政策議論がそのまま日本社会の分断を生み、日本国民やそこで暮らす人間同士の拭いがたい対立にまで発展してしまうことは誰の望むところでもないでしょう。ある問題に対して取った態度が、そのまま地域の分断となり誰がどっち陣営だと非難の応酬や日常生活のストレスになってしまっては本末転倒です。

 沖縄の問題ひとつとっても、米軍基地問題だけが沖縄の抱える課題ではなく、反対が有効投票の72%だとしてこれはこれで沖縄県民のひとつの意思としてしっかりと受け止めつつ、沖縄県民の暮らし向きや文化発展のための協調もまたクローズアップしていく必要があります。

 確かに基地問題は重要なイシューではあるけれども、日本全体と沖縄の分断の象徴となってはなりません。重要なことは、もっと沖縄県民の暮らしに密着した、より豊かで安定した生活を送ることのできる政策を打ち出し、それに対する発展的な議論をメディアも一体となって論点提示していくことです。いがみ合い、座り込み、もめている状況だけが沖縄の抱える問題だと報じられてしまうことこそ、ある種の分断工作にくみすることになりはしないか心配でなりません。

 東京都の小池百合子知事が抱える築地市場跡地問題で都議会が空転している話も、沖縄同様に地方政治の微妙なしらけ方として相似形になっています。東京都の本来の問題は満員電車でありスギ花粉であり出生・育児対策であり高齢社会対応であるはずです。分かりやすく目立つイシューである基地や市場跡地といった問題だけが地域社会の課題ではなく、もっと発展的な観点からの報道が求められていると強く感じます。

                   

【プロフィル】山本一郎(やまもと・いちろう) 昭和48年、東京都出身。慶応大卒。専門は投資システム構築や社会調査。

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