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まっき~さん 気楽にほったらかし(投信ブロガー)

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 ブログ「まっき~の議事録」を運営する「まっき~」さんはフリーランスで働く40代の独身女性。毎月第1水曜日に個人投資家が集う「コツコツ投資家がコツコツ集まる夕べ」には2010年6月の初回から出席。ブログにはその「議事録」を残している。普段は運用状況をほとんどチェックしないというまっき~さんに「ほったらかし投資」の様子を聞いた。

■株式投資からスタート、元本割れにも冷静

 ――ブログには投資以外の話題も盛りだくさんですね。

 「最初は投資関連セミナーの内容などをSNS(交流サイト)で実況中継をした後に、ブログで議事録のようにまとめていました。つぶやきだけだと記録が残らないからです」

 「投資以外に趣味の映画やダンス、音楽、食事などの話題も写真入りで取り入れるようにしました。投資にあまり関心がない人にも資産運用を始めるきっかけになってもらえたらいいなと思っています」

 ――投資を始めたきっかけは何ですか。

 「20代の頃に株式投資を始めました。友人から株主優待のことを聞き、興味を持ったのがきっかけです。多いときで10銘柄近い個別株を保有していました。ただ、16年8月に会社務めを辞め独立した後は、時間がないこともあって2銘柄まで減らしました。ただ、2社の株主総会には参加し、その内容も『議事録』に書き込んでいます」

 ――投資で失敗をしたことはありますか。

 「米リーマン・ショックで保有していた株式の値段が半分になりました。それでもいずれ持ち直すと思っていたので、大きく元本割れしてもわりと冷静でした。パニックに陥ることはなく、むしろそれまで買いたいと思っていた銘柄が値下がりしたので購入しました」

 「投資していた会社が倒産して、紙くずのような値段で売却するはめになったこともあります。そのときも他の会社への株式投資でもうかっていたので、しょうがないけどまあいいやという感じでした」

■直販ファンドでほったらかしの積み立て投資

 ――投資信託を買ったのはいつ頃ですか。

 「初めて投信を買ったのは、いまから10年前くらいです。きっかけは、『さわかみファンド』のセミナーでした。自分で個別株を選んで投資するのが好きだったので、投資先の会社を応援するという『さわかみファンド』の運用理念が自分の考えと近く、共感を覚えました。それならお任せしてみようと思い立ったのが始まりです」

 ――いまも投資先はすべて独立系運用会社の直販ファンドですね(図A)

 「直販の投信5本に毎月1万円ずつ、合計5万円を積み立てしています。どれもアクティブ型で、それぞれの運用哲学が投資成果に表れてくるのが面白いです。積み立ては月々の収入から生活費を除いた部分を回すようにしていて、基本的に運用会社まかせの気楽なほったらかし投資です」

 ――投信を選ぶ基準は何ですか。

 「自分が応援したくなるファンドを選んでいます。ベンチャー企業に務めていたことがあるので、新しいことに取り組む人たちの力になりたいという意識が強いのかもしれません。投資先のいろんな企業だけでなく、運用に関わる人たちもひっくるめて応援したいという気持ちが根っこにあります」

 「投信を買うきっかけになった『さわかみファンド』はもう売却しましたが、積み立て中の『ユニオンファンド』が『さわかみファンド』に投資しているので、今も間接的に保有している形です」

 ――リターンやリスクは意識しますか。

 「特に目標リターンのようなものはなく、リスクも数字ではあまり意識していません。長い目でみて資産が増えればいいと思っています。リーマン・ショックを経験しているので、下げ相場への耐性が身についているのかもしれません。将来的に現金化するタイミングで多少のプラスであればいいかな、くらいの気持ちでいます」

 ――少額投資非課税制度(NISA)は活用していますか。

 「積み立てをしている5ファンドの中の1つで使っています。来年は『つみたてNISA』が始まりますが、手続きが面倒そうなので切り替える予定はありません。現行NISAの5年間の非課税期間が終わってもロールオーバー(非課税投資枠の移行)ができるので、このままNISAを続けようと思っています」

 「転職した時にそれまでの企業型DC(確定拠出年金)をiDeCo(個人型DC)に移管し、今も毎月2万3000円を積み立てています。手続きが面倒なので会社員時代から変更していません。iDeCoではインデックスファンドを購入しています」

■人との出会い、今の仕事へのつながり

 ――投資を始めてよかったことはありますか。

 「資産が増えているのはもちろん、世の中のお金の流れを実感できるのが楽しいです。お金を巡って様々な人間模様が繰り広げられますが、お金自体は神聖なものでも汚いものでもない。そんな考え方ができるようになったのも投資を経験して学んだ大事な知恵の一つです」

 ――投資を通じた「成功体験」を感じていますか。

 「普段から投信の基準価格を気にしたり、投資の成果を数字できっちり管理したりしていないので、どれだけもうかったという意味での成功体験は正直よく分かりません。何か大きな出来事があれば、おおよその数字は把握しますが、相場が上がっても下がっても感情が動かないようにしています」

 「投資とブログを始めて変わったことと言えば、人との出会いが増えました。これまでなら知り合う機会のなかった業界の方々や投資に興味のある人たちと知り合い、気軽にお金の話ができるようになったのは貴重な経験です」

 「投資している『結い2101』や『ひふみ投信』の受益者総会には積極的に参加し、たまには地方で開かれる総会に遠征することもあります。総会では投資先企業の経営トップの熱い語りを聞くことができ、楽しみの一つになっています」

 ――これまでの運用成果は。

 「このインタビューをきっかけに久しぶりに確認してみましたが、これまで20数年で株式投資も含めて1000万円ほど投資し、それがおよそ1500万円に増えていました。放置していたiDeCoも口座を確認したところ、元本に対し13%程度の含み益がありました」

 「投資をしていなければ、会社を辞めて独立することもなかったかもしれません。資金面の問題だけでなく、新しいことに挑戦する勇気が持てたのは、投資を通じて学んだことや人との出会いが大きな支えになりました」

 ――投信選びに迷っている投資家にアドバイスを。

 「投信は種類も本数も多くて、どれか1本を選ぶのは難しいと思います。それでも一歩踏み出してみると、必ず何か見つかると思います。まずはいろんな情報に接し、それをうのみすることなく、自分に合うか合わないかという視点で投資する商品を選んでほしいです」

 「書籍を通じて投資の知識を吸収するのも大切だと思います。私自身は徹底的に調べるたちなので、投資についての解説書から、決算書の読み方や財務諸表の分析の仕方などを解説する本まで片っ端から読みました。それが株式投資では大いに役立ちましたし、投信の購入も抵抗なく始めることができました」

 「特に20代、30代の若い人はやりたいことがたくさんあって、投資に踏み出すチャンスがなかなかないかもしれません。ただ、そんな中でもやりたいことの一つに『コツコツ投資』も含めてもらいたいです。いまの自分がいるのと違う世界をのぞくのは楽しいですよ!」

(QUICK資産運用研究所 聞き手は西田玲子、高瀬浩)

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