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アルメニア人モデル、イタリアでボディーシェーミングの被害者に – Forbes JAPAN

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イタリアでは最近、アルメニア出身のモデル、アルミネ・アルチュニアンの“型にはまらない”ルックスが、美の基準やモデル業、ボディーシェーミング(他人の体をけなすこと)をめぐる大きな議論を巻き起こした。

アルチュニアンは過去にもグッチのファッションショーに出演してきたが、最近、グッチがまとめた「世界で最もセクシーなモデル100人」のリストに選ばれたとの情報が出回ったことで、突如として注目を浴びた。だがこのリストは実際には存在しなかったことが判明している。

アルチュニアンは23歳のアルメニア出身モデルで、アレッサンドロ・ミケーレが率いるグッチのファッションショーの常連だ。しかしイタリアのメディアやソーシャルメディア上では、その「変わった」ルックスに対する批判が噴出し、モデルであることを疑問視する嫌悪あるコメントが相次いだ。

アルチュニアンの顔の輪郭は角張っており、鼻は長く、眉は太く、目は黒い。ミケーレは数年前からファッションショーを通して通常とは異なる美の形を発信してきており、モデルとしての「ノーマルな」美の基準に当てはまないアルチュニアンの起用も意図的なものだ。

伊作家のジョナサン・バッツィはインスタグラムで、ファッション業界での美の基準の変化を次のように説明した。「今のモデルは『美しく』ないことが非常に多い。ファッション界での言葉は、20、30年前とは変わっている。人物と顔は、その意味と、クリエーティブディレクターが望む雰囲気を基準として選ばれており、もはや観衆の性的な空想を体現するものではなくなっている」

しかし、ソーシャルメディアでアルチュニアンに浴びせられた冗談や中傷、ヘイトの言葉からは、こうしたコメントがファッション界での美意識の変化を誤解したことだけによるものではないことが明らかだ。アルチュニアンは、ソーシャルメディアが社会に対して強いた美の基準に当てはまらないルックスにより、ボディーシェーミングの被害者になったのだ。美の基準は、インスタグラムなどのソーシャルメディアにより、多様性の余地をほとんど残さないほどに狭められた。

アルチュニアンは、ネガティブな意見が多く寄せられたことを受け、イタリア紙ラ・レプッブリカとのインタビューで、自分の体をポジティブにとらえることや、多様性について語った。「人は普通とは違うものすべてを恐れる」ものの、自分にとっては「美しさには多くの異なる形がある」のだという。

また、自分の外見についてネガティブなコメントを受けたことは前にもあったと告白。傷つくけれども、無視することに決めたと語っている。「他者に合わせるよりも、人と違う方が良い。たとえそれが、皆に理解されなかったとしても」「私からのアドバイスは、自分自身や自分がどんな人間か、本当に好きなものは何かに焦点を当てること」

中傷をする人のみならず、「心が広い」人間を自負してアルチュニアンの「型にはまらない」美しさを称える人たちもまた問題だ。アルチュニアンを例外的存在として見ることで、既存の限定的な美の基準が強化されてしまう。ファッション業界は、たとえそれが商業的な理由であったとしても、インクルーシブ(包摂的)で多様な新しい美の形を示そうとしているが、イタリアにはその準備がまだできていないようだ。

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