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エディー・ジョーンズに学ぶ「気配り」のリーダーシップ

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<これからの時代に求められるリーダーシップとは何か。一見すると強力なトップダウン型に思えるエディー・ジョーンズの姿勢にも、「フォロワーシップ」のアプローチが取り入れられている>

ラグビーの名将エディー・ジョーンズといえば、強い言葉で選手を指示し、怒鳴りつけるトップダウン型リーダーのイメージ? うわべだけを見て真似をするべきではないと、ジョーンズ氏と親交のある日本ラグビーフットボール協会コーチングディレクターの中竹竜二氏は言う。

指導者未経験のまま早稲田大学ラグビー蹴球部の監督に就任し、「日本一オーラのない監督」と言われながら全国大学選手権2連覇を達成。現在、企業のリーダー育成に特化したプログラムを提供するチームボックスの代表取締役も務める中竹氏は、新しいリーダーシップの形である「フォロワーシップ」を提唱している。

中竹氏によれば、「フォロワーシップ」とは「組織を構成する一人ひとりが自ら考え、行動し、成長しながら組織に貢献するための機会を提供し、環境を整える努力をすること」。

経済が停滞し、情報拡散スピードが速まるなど産業を取り巻く環境が変化している近年、カリスマ的リーダーシップの限界が露呈し、「自ら考える部下」が求められるようになっている。「フォロワーシップ」の時代が到来しているのだ。

その「フォロワーシップ」は、どのようにすれば実践できるのか。ここでは中竹氏の新刊『【新版】リーダーシップからフォロワーシップへ――カリスマリーダー不要の組織づくりとは』(CCCメディアハウス)から一部を抜粋し、3回に分けて掲載する。第3回は「終章 これからの時代のリーダーとは」より。

第1回:自ら考える部下の育て方は「日本一オーラのない監督」が知っていた
第2回:期待に応えず、他人に期待しないほうがうまくいく理由

◇ ◇ ◇

優れたコーチの共通項

本章では、私が日本ラグビーフットボール協会のコーチングディレクターという役職を務める中で見えてきた、中長期的に強いチームを育てることができる優れたコーチの共通点を述べていく。

「これから求められるフォロワーシップ型リーダーの行動モデル」として、参考にしていただければと思う。

勝利よりベストを尽くすことを評価する

優れたコーチほど、目の前の勝利だけにこだわらない。

「勝て、勝て」とすぐに結果を求めるのではなく、その選手にとってのベストを尽くすことを評価軸に置く。

選手が成長するために何が課題なのか。そして、その課題を乗り越えるために、今日の試合でなすべきことは何なのか。

問いかけながら、選手自らが考えるように促す。

選手が自信を失っていたり、不安を抱いていたりするならば、すかさず「期待」の言葉で奮い立たせる。

「お前は大丈夫だ。このくらいの目標は十分に挑めるぞ。それほどの実力はすでに備えている」

そんな言葉で励ましながら、本人が自分自身にかけている期待以上のポテンシャルを持っていることを気づかせるのが非常にうまい。

優れたコーチほど、自らの役割が「選手が自分の力を信じてベストを発揮するためのサポーターである」ことを強く意識し、日々の行動に活かしている。

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