
ブラックカラーのダイバーズは、暗い深海へのダイビングに最適であるだけでなく、陸に上がってもクールな迫力を放つもの。オールブラック・バージョンとしてチューダーの人気モデルである「ヘリテージ ブラックベイ ダーク」を検証する。
チューダーの「ブラックベイ ダーク」
ここ数年、チューダーの「ヘリテージ ブラックベイ」は、注目すべき魅力的なコレクションとして成長してきた。2012年にはレトロ調のルックスに加え、赤色のダイビングスケールベゼルを備えたステンレススティールモデルとして登場。その後2014年には、より控えめなブルーの回転式ベゼルを擁したモデルが発売され、さらに1年後には一番シンプルなブラック・バージョンが相次いで発表されたのである。
チューダーは2016年に、改良を施した「ヘリテージ ブラックベイ」のブロンズ製に加え、非常にスポーティにして全体をブラックで染め上げた36mmケースモデルをラインナップし、ブランドとして新たなスタートを切った。さらに「ヘリテージ ブラックベイ」のすべての新作と既存モデルが、それまで使用されていたムーブメントETA2824に代わり、自社製のMT5602を搭載することになった。(MT5602は2016年発表)
多彩なストラップやブレスレットをラインナップしているところも大きなポイントだ。それぞれのモデルには、3連のステンレススティール製ブレスレットか、もしくはアンティーク調レザーストラップが合わせられ、ファブリックストラップがどちらにも同梱されている。特に印象的であるのは、2016年にチューダーから発表された36mm径モデルに合わせられた、“アーバンカモフラージュ”のファブリックストラップだ。
今回検証するのは、ブラックカラーかつヘアライン仕上げのPVD加工が施された、ケースと同素材のステンレススティール製ブレスレットのモデル。マット仕上げの文字盤と、輝くアルミニウムトラックのベゼルが際立った対比を生みだす一本だ。4,000ドル以上のプライスが付いた時計であることを考慮すると、ベゼルリングがセラミックではないためスクラッチが入りやすいという事実は見逃し難い。
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