Home モデル リアルな球界描き63年 水島新司さん引退 あぶさんモデル「感謝」 – 西日本新聞

リアルな球界描き63年 水島新司さん引退 あぶさんモデル「感謝」 – 西日本新聞

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 1日に引退発表した漫画家水島新司さんに、九州のゆかりの人々もねぎらいの言葉を送った。

 漫画「あぶさん」のモデルとなった元プロ野球選手永渕洋三さん(78)は佐賀市の自宅で「長く描き続けるのはすごいこと。ご苦労さまでした」と語った。佐賀高(現佐賀西高)、社会人野球を経て、1967年に近鉄バファローズに入団。69年にはパ・リーグ首位打者に。一方、飲み代のツケを契約金で返したり、二日酔いで3安打したりと数々の「酒豪伝説」を残し、あぶさんの主人公、景浦安武のモデルになった。

 79年に引退後は2018年まで38年間、同市内で焼き鳥店「あぶさん」を営んだ。水島さんは屋号を快諾し、店にも訪れた。今も漫画ファンから便りが届くといい、「漫画のおかげ。感謝したい」と話した。

 野球界の中でも特にホークスへの思い入れが強く、主人公の景浦は南海、福岡ダイエー、福岡ソフトバンクの強打者という設定で、実在の選手やスタッフも多く登場した。ソフトバンクの王貞治球団会長(80)は「(野球界の発展に)貢献してくれました。特に南海やパ・リーグにとって良かったから。今のパ・リーグの隆盛を喜んでくれていると思う。ずっと忙しすぎたから、少しのんびりしてください」といたわった。

 ソフトバンク前監督の秋山幸二氏(58)=西日本スポーツ評論家=は、イメージをかき立てられる作品が多かったと懐かしみ、「(ドカベンに登場する明訓高の)殿馬一人の秘打だったかな、『G線上のアリア』なんて素晴らしい。スポーツの世界で想像力を働かせることは体力や技術、メンタルと同様に大切」と話した。自身の現役引退シーンを含め、何度もあぶさんに登場した秋山氏。「最後までグラウンドに立ち続けた姿をきれいに描いていただいた。本当にお疲れさまでした」とねぎらった。 (金子晋輔、長浜幸治、西口憲一)

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