Home モデル 京アニ作品「聲の形」モデルの聖地巡礼 大垣「スマホスタンプラリー」活用 – 中日新聞

京アニ作品「聲の形」モデルの聖地巡礼 大垣「スマホスタンプラリー」活用 – 中日新聞

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映画の中で何度も登場した美登鯉橋=大垣市馬場町で

 2016年に全国上映されたアニメ映画「聲(こえ)の形」。大垣市や養老町などをモデルにした美しい背景が描かれている。製作したのは、7月に放火殺人事件の被害に遭った「京都アニメーション(京アニ)」だ。事件後、モデルの地を訪ねる「聖地巡礼」をする国内外のファンが増えている。京アニファンを自任する記者も、大垣観光協会がプロデュースした「西美濃ワンダーGOスマホスタンプラリー」をやってみようと、街へ出た。

 「聲の形」は、小学生の時に耳の聞こえない少女「硝子(しょうこ)」をいじめたことで孤立した少年「将也」が、高校生になって硝子と再会する物語。大垣市出身の漫画家、大今良時(おおいまよしとき)さんの同名漫画を原作にしたアニメ映画で、キャラクターデザインを担当した西屋太志さんら、事件で命を奪われた人も多く製作に携わっていた。

 JR大垣駅の西美濃観光案内所に設置されたQRコードをスマートフォンで読み取って、出発。まずは、養老鉄道大垣駅から養老鉄道に乗り込み、二人が夏休みに出かけた養老町へ向かった。映画と同じく大小さまざまなひょうたんが出迎える養老駅と養老天命反転地でパシャリ。

 再び大垣に戻り、駅前商店街へ。十分ほど歩くと、水門川にかかる新大橋に差し掛かった。劇中で硝子が将也に告白する場面に使われた所だ。周辺の景色は映画に出てきた風景そのもので、思わず告白シーンが頭の中で再生された。

 さらに大垣公園、四季の広場を通り、美登鯉(みどり)橋へ。硝子と将也がコイに餌をやるシーンなど、映画では何度も登場した場所だ。きれいな川の流れに揺れる水草、泳ぐコイの美しさが印象的だった。

QRコードを読み取って集めたスタンプ。達成すると「COMPLETE」の表示が=大垣市総合福祉会館で

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 スタンプラリーは、市総合福祉会館を経て、奥の細道むすびの地記念館がゴール。そこには、京アニへの激励メッセージをつづるノートと、募金箱が置かれていた。

 ノートを開く。

 「亡くなった方々へ、いままですばらしいアニメをありがとうございました」

 「家族で来ました。京アニの皆さん、頑張ってください!応援しています」

 そこには、京アニへの熱い思いや感謝、応援の言葉がびっしり。日本語だけでなく英語や韓国語などでも書き込まれている。

 ノートと募金箱は、市総合福祉会館にも設置されており、八月二十九日までに寄せられた募金額は、三百万円近く。設置期間はスタンプラリー最終日の十一月二十四日までで、集まった善意は、思いの詰まったノートとともに京アニに届けられるという。

 事件直後に聖地を巡った神奈川県海老名市の大学生は「事件を受けて、追悼の気持ちを込めて大垣市を訪れた」と話していた。募金、献花、メッセージ…。追悼や応援の気持ちを表す方法はさまざまだが、作品を見ること、さらには聖地巡礼して作品のすばらしさを再認識することも、その一つなのかもしれない。

 (西村理紗)

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