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凛として時雨・ピエール中野さん、27万フォロワーと続ける人生相談 – withnews(ウィズニュース) – withnews(ウィズニュース)

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【8/26無料イベント開催】しんどい子が安心できる「居場所」を考えます

  ロックバンド「凛として時雨」のドラマー・ピエール中野さん(39)は、インスタグラム(インスタ)のアカウント(@pinakano0718)に寄せられる、ファンからの人生相談に答えています。27万人超のフォロワーを抱えるツイッター(@Pinakano)でも、質問者とダイレクトメッセージ(DM)でやり取りするなど、手厚い関わり方が好評です。「発してくれた声は、必ず届いていますから」。自らも死を意識した過去を踏まえ、居場所がなくて悩む10代へのメッセージを聞きました。(withnews編集部・神戸郁人)

全部読めなくてもいいです、これだけ覚えておいて

ピエール中野さんのメッセージ

 ・つらい思いは、他の人にはき出した方が楽になれる

 ・家族や友人に気持ちが伝えられないなら、遠くの誰かを頼ってもいい

 ・「今いる環境が全て」と思わないで

DMに3行でレスポンス、「0文字回答」も

<ライブではスピード感あふれる演奏で、観客を魅了している中野さん。音楽活動の傍ら、インスタを活用し、日々寄せられる質問に回答しています>

――人生相談は、どういう経緯で始められたんでしょうか

8カ月ほど前から、テキストを打ち込むなどした画像を投稿出来る、「ストーリーズ」機能を使っています。インスタは別のSNSと比べ、他人からの批判が寄せられにくい。色々な人の投稿を見るうち、「Q&Aがやれそうだぞ」と思い立ちました。

ピエール中野さんのインスタグラムアカウントに寄せられた、人生相談の一例。短く、的確な回答が人気だ。質問数が多く、上部にある「タイムバー」が、「切り取り線」のように見える。

――回答するとき、心がけていることはありますか

打ち込める字数に制限があるため、短い言葉で本質を突くようにしています。以前5文字で返したところ評判だったので、0文字回答にも挑戦しました。

DMで直接悩みを送ってくださる方もいて、解決につながりそうな答えを、3行程度で返しています。仮に解決しなくても、「気持ちがずっと楽になった」などと教えてくれる場合もある。求められている言葉って、実はそこまで多くないんだな、と気づいた経験ですね。

質疑応答をまとめた著書『Instagramストーリーズ #キリトリ線~少しだけ生きやすくなるための思考の整理~』(ローソンエンタテインメント)の書影。今年7月に発売されて以降、たくさんの人が買い求めている。

質疑応答をまとめた著書『Instagramストーリーズ #キリトリ線~少しだけ生きやすくなるための思考の整理~』(ローソンエンタテインメント)の書影。今年7月に発売されて以降、たくさんの人が買い求めている。

出典: ローソンエンタテインメント提供

ツイッターの「死にたい」投稿に批判が殺到

<数々の悩みに寄り添う背景には、何があるのか。中野さんに尋ねてみると、苦しい胸の内をさらしたとき、ファンから猛烈な抗議を受けるという、苦い過去について打ち明けてくれました>

――質問の中には「死にたい」など、センシティブな内容もありますね。どう対応されているんでしょうか

僕自身、そう思った経験があるんです。相談した人からは「1回寝ろ」と言われました。確かに、疑似的に死んでいるのと一緒だなと。起きた後は、寝る前に考えていたことが薄れている。すると悩みを人に話したり、紙に書き出したりして「生き返ろう」と思えるんですよ。

だから「死にたい」という質問には、「一度寝てみよう」と答えていますね。寝られない人に対しては、科学的な根拠のある睡眠法を伝えたり、医療機関の受診をすすめたりしています。

「凛として時雨」のライブで、ドラムを演奏するピエール中野さん。=河本悠貴撮影

「凛として時雨」のライブで、ドラムを演奏するピエール中野さん。=河本悠貴撮影

出典: ムーヴィング・オン提供

――中野さん自身が、死を望んだときの状況について、もう少し教えて下さい

何年か前のことですが、数千人、数万人もの前で演奏している時間と、日常とのギャップが、ものすごく大きく感じられた時期があって。街中でファンから声をかけられる機会も増え、自分のキャパシティでは、受け止めきれない状況になっていたんです。

そしてストレスからお酒に走った末、ツイッターで「死にたい」とつぶやきました。「そんなこと、影響力ある人が言うな」「バンドメンバーに迷惑を掛けるんじゃない」。投稿を見た人たちから批判が殺到して、より追い込まれてしまいました。

――つらい体験です。そこから、どう立ち直っていったんでしょうか

周囲からの信頼度が高まるような、SNSの使い方を心がけました。丸一日掛けて、「誕生日おめでとう」というファンのメッセージ全てに返信したり、ツイッターのアカウントを相互フォローしたり。バンドマンにとってタブーとされている、DMでの交流も続けました。

「SNSを使うバンドマン」ではなく、「バンドを組んでいるネットリテラシーの高い人」と評価してもらえた段階で、改めて自分の主張も発信していきました。「死にたいと言う人がいたら、批判するんじゃなく、守る方に回って欲しい」とツイートしたこともあります。

――インスタでの質問に、他のファンが解決法を寄せる、といった光景がみられます。ご自身の経験を踏まえた、中野さんのスタンスが、いい影響を与えているようです

そうだといいんですが。でも、身近な人に言えない悩みでも、距離のある誰かに対してなら伝えられる……という面はあるのかもしれませんね。

「会いたい人」から「やりたいこと」を考えてみよう

<インスタに寄せられる質問は、10代とみられる人達からのものも多いそう。中には、「やりたいことがない」との悩みも少なくないといいます。そこで、中野さんがミュージシャンになるまでの歩みについて、聞いてみました>

ーー中高生からの相談には、学校や友人関係の悩みに加え、進路に関する質問も寄せられていると聞きました。中野さんは、なぜドラマーを志したのでしょう

好きなことに挑む性格で、小学生の頃は野球などのスポーツに取り組んでいました。中学生で入ったバスケットボール部でも、最初は部内でトップ5に入るほどの成果を残していたんです。

ところが練習中にひざを壊し、1週間ほど休むと、周りにどんどん追い抜かれてしまいました。その後も部活は続けたのですが、試合で活躍することは諦めて、トリッキーで目立つプレイばかり練習していました(笑)。

スポーツって、評価軸が明確じゃないですか。上には上がいるし、とても続けられないなと。そこで、音楽を始めてみようかなと考えたんです。LUNA SEAやX JAPANなどのバンドにはまっていたし、聴く人によって「よさ」の基準が変わるのも魅力的でした。

――当初からドラムを担当されていたのでしょうか

実は、ギターです(笑)。でも、一緒に練習していた友人の方が、上達が早くて。ドラム人口が少ないということで、パートを変えたんです。やってみると、すぐに基礎的な技術が身につき、バンドメンバーからも「ドラム似合うね」と言われ、頑張ってみたいと思えました。

「高校を卒業するまでに、市内で有名になろう」。そう決めた後は、ドラムセットを買ったり、色々なバンドのサポートメンバーとしてライブに出たりして、自分を追い込みましたね。最終的に目標を達成できたため、専門学校に進学し、更に腕を磨きました。

――好きなことを極めた、というのは素晴らしいですね。一方で、「そもそもやりたいことがない」と悩む人もいます

以前、友人からの紹介で、ある高校にゲスト講師として招かれたことがあります。そこで「高校生の頃に自分が知りたかったこと」をテーマに講義したんです。会場に集まった生徒からも、同じ質問を受けました。

そのとき問いかけたのは「会いたい人っていないの?」ということ。僕の場合、X JAPANのドラマー・YOSHIKIさんに憧れていました。会うためにどうすればいいか、と逆算して考え続けた結果、ライブで共演することができたんです。

仮にミュージシャンになれなかったとしても、ドラムの音づくりを考える仕事に就くなど、方法は色々ある。憧れに対する立ち位置を考え、実力をつけていくことが大事だと思います。自分にあった道を選び、追求すれば、やりたいことは見つかるんじゃないでしょうか。

学生時代に抱いた「ドラマーになる」という夢を、温めてきた中野さん。願いは現実となり、ステージ上で、憧れの人との共演も果たした。=西槇太一撮影

学生時代に抱いた「ドラマーになる」という夢を、温めてきた中野さん。願いは現実となり、ステージ上で、憧れの人との共演も果たした。=西槇太一撮影

出典: ムーヴィング・オン提供

「弱みは、素直に見せていくべき」

<思春期に夢を見定め、追い続けてきた中野さん。しかし今、学校や部活になじめず、日々を乗り切ることで手いっぱい、という子どもたちもいます。そこで、彼ら・彼女らに向けたメッセージを語ってもらいました>

――学校に自分の居場所がない。そう感じている子たちに、どんな言葉をかけられそうですか

人間だから、誰しも気持ちに波がありますよね。所属しているコミュニティから、距離を取りたいと思うときがあるのも当然です。僕も学生時代、付き合いのある友達グループの雰囲気が悪い日は、一人で本を読んだり、別のグループに顔を出したりしていました。

クラスや学校に、自分を合わせないといけない。そう考えると、しんどいだけです。うまく距離を取りながら付き合っていけばいいと思います。

――確かに、「この場所しかない」と思い込んでしまうと、苦しくなってしまいますね

そうですね。同じような悩みを抱えている人って、結構多いはず。SNSで思いを発信したり、有名人にQ&Aを送ってみたりするのも、いいんじゃないでしょうか。弱みは、素直に見せていくべきだと思います。

――SNSだと、普段なかなか言えないことも、打ち明けやすい気がします

とはいえ、ネガティブな意見につけ込まれ、犯罪に巻き込まれてしまう危険もあります。素性が分からないアカウントから、「会って話を聞くよ」というメッセージが送られてきても、絶対応じてはいけません。「知らない人に会っちゃダメ」というのが鉄則です。

今は、相談に乗ってくれる第三者機関が増えています。質問を受け付けている有名人も少なくない。そういう人達を頼る方が安心だと思います。もちろん、僕へのDMも大歓迎ですよ。発してくれた声は、必ず届いていますから。

<ぴえーる・なかの>
ロックバンド「凛として時雨」のドラマー。手数、足数を駆使した高度なテクニックと表現力で、豪快かつ繊細な圧倒的プレイスタイルを確立。著名ミュージシャンのレコーディングへの参加や音楽監修のほか、各種媒体でコラム連載を手がけるなど、幅広く活動している。

◆ピエール中野さんの公式サイトはこちら

 


 withnewsでは、生きづらさを抱える10代への企画「#withyou ~きみとともに~」を進めています。今年のテーマは「#居場所」。 学校は行けるけど、つらいことがある。 そんな気持ちを少しでも楽にできる「居場所」。

  目に見える「場所」でなくても、本や音楽…好きなことや、救いになった言葉でもいいです。生きづらい時間や不安な日々をしのげる「居場所」をみなさんと共有できたらと思います。 以下のツイートボタンで、「#居場所」について聞かせてください。

みんなの「#withyou #きみとともに」を見る

いろんな相談先があります

「居場所」を考えるイベント開きます

イベント

2学期が始まる。しんどくて、逃げたい……。夏休みが終わるのを前に、そんな思いを抱える子どもたちの「居場所」について考えるイベントを8月26日に昼と夜の2部構成で開きます。

(昼の部)10代が安心して過ごせる「居場所」とは?@日本財団ビル 14:30~17:30
子どもの問題を取材してきたノンフィクション作家の石井光太さん、自分の不登校経験をマンガ「不登校ガール」で描いた女優の園山千尋さん、フリースクールネモ代表の前北海さんが、「居場所」について考えるトークイベント。無料です。詳細や申し込みは→https://withyou-ibasho.peatix.com/view

(夜の部)本音トーク!「#居場所」@ツイッター本社からツイキャス配信(@withnewsjp) 22:00~24:00
不登校経験があり、今は俳優やYouTuberなどとして活躍する個性的な面々が、つらい日々によりどころにした「居場所」について、本音トーク! ハッシュタグ「#居場所」に寄せられたアイデアもシェアしていきます!

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