Home モデル 夢はパリコレを歩く漫画家 ボン イマージュの新人モデル、ブライアン・リー – WWD JAPAN.com

夢はパリコレを歩く漫画家 ボン イマージュの新人モデル、ブライアン・リー – WWD JAPAN.com

44 second read
0
33

 来日5年目のカナダ人ブライアン・リー(Bryan Lee)は8月、大手事務所イマージュでモデルとしてのキャリアをスタートさせた。オーディションで毎日が忙しなく過ぎる中でも、「ペンを握らない日はないよ」と言う彼は、実は漫画家でもある。9月5日まで、自身6度目となる作品展が東京・下北沢のカフェ&ギャラリースペース「キャンドルカフェ」で開催されている。

 今回の展示作品「穴」は、将来を嘱望される自閉症の天才画家少年が、美術館に展示された自分の作品を盗み出すところからストーリーが始まる。16ページの短編は、ポップなタッチでありながら人間の汚さや純粋さとともに、自身の「周囲の期待に応えること」への反発を投影した。「僕はいつも思ってるんだ。大人はみんなが人生の大事なことを知っているわけじゃない。なのに僕にはこうするべきだ、こうなるべきだと勝手なことを言う」。20歳のブライアンには、ロシア、カナダ、インド、中国と4カ国の血が流れている。彼は作品制作を通じて、自分のナショナリティや人生と向き合い、そしてモデルと漫画家という2つの夢のはざまで「自分は何者になりたいのか?」と自問し続けている。

漫画漬けの日々も 先に決まったのはモデルデビュー

 生まれは台湾・台北。物心をついたときから人前に立つのが好きな少年だった。「振り返れば、その時からモデルになる素質はあったのかも(笑)」。だが夢中になったのは日本のアニメだった。「毎日弁当を食べながら『ヨルムンガンド』とか『男子高校生の日常』『けいおん!』みたいな日本の学校を題材にしたアニメを見て、日本に行きたいと思うようになったんだ」。中学卒業後は来日し、東京の日本語学校に入学。アニメの原作に触れる中で、作家が物語からキャラ設定、画まで一人で作り上げる漫画家という職業にひかれた。平凡な高校生が人気作家になるまでのリアルを描いた「バクマン」の主人公に自分を重ね、日本語の猛勉強をしながら1日8時間は筆を動かす毎日を過ごした。

 だが高校3年間では、手塚賞(集英社が主催する新人漫画家の登竜門)入選には届かず、その後漫画の専門学校へ進学するも「ペンを持つのが嫌になった時期があった」。そのときたまたま見つけたのが「メンズノンノ(MEN‘S NONNO)」のモデル募集。「結局(選考は)落ちたんだけど、それで自分の中に火がついたんだ」。それから1カ月で10キロ体重を落とし、専門学校の友人をたどってファッション関係のイベントに参加したことをきっかけに、モデル事務所への所属が決まる。

 「不思議だけど、モデルをやるようになって漫画を描く時間は減ったのに、自分でもはっきりと上手くなったのが分かる。単純に絵が上手になったんじゃない。『ドラゴンボール』なら鳥山明、『ワンピース』なら尾田栄一郎さんみたいな……。それは大げさだけど、でも『僕にしか描けない』っていう個性が線ににじむようになった」。撮影の現場ではプロのカメラマンやスタイリストなど一流のクリエイターと触れ合う中で、創作につながる様々な気づきが落ちている。「カメラマンに要求されるたたずまいだったり、スタイリストが着せてくれる自分自身でも気づかないような個性を表現してくれる洋服だったり。漫画にも生かせるヒントは現場にたくさん落ちているから、いつもメモを持ち歩いて書き留めるようにしているよ」。

2つの仕事が刺激を与え合う 「どちらも本気で極めたい」

 この夏、通っていた専門学校を辞めた。「モデルをやって、環境や周りの人間が一番自分を変えてくれるんだと気づいた。だから漫画家を目指すのも、プロのアシスタントになるのが近道だと思った。両親とか周りの大人には『学校は出た方がいい』って言われたけど、思い切ったよ。自分の人生に一番大事な選択は自分の意思でしたいし、今がそのタイミングだと直感したんだ」。

 しばらくはモデルで稼ぎながら、そのかたわら漫画を描く生活を続けるつもりだ。自分の将来については「モデルは26、7歳くらいまでが賞味期限って言われているけど、漫画は一生書けるから安心だね(笑)」と冗談交じりに話す。「結局僕は何になりたいのかって?うーん、『漫画が書けるモデル』はちょっと違う」。ブライアンにとって2つの仕事は互いにいい影響を与え合うもの。「だからこそどちらも本気で続けるし、極めたい。(『スラムダンク』の)井上雄彦みたいに美術館で展示されるくらいの作品を作りたいし、パリコレにも出たい。きっとその先に、自分だけにしかなれない表現者の姿があるはずだと思っている」。

■BRYAN LEE EXHIBITION 「穴」
日程:8月22日(土)〜9月5日(土)
時間:11:00〜29:00(日月祝は18:00〜)
場所:CANDLE CAFE & Laboratory △Ⅱ
住所:東京都世田谷区北沢2-37-3-2A

Let’s block ads! (Why?)


Source link

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Check Also

見たくねー。約6割の女性が「インスタ映え」をうざいと感じる本音 – ニフティニュース

過去に流行語大賞にも選ばれた「インスタ映え」。インスタグラムに見栄えの良い写真をアップすることが、若い女性を中 … …