
こんにちは、料理ブロガーの山本リコピンです。
老舗の中華料理屋さんの店先にぶら下がる、窯焼きの赤いチャーシュー。前菜に出されたり、チャーシューメンにさりげなくのっていたりするとたまりませんよね。
本日ご紹介するのはその赤いチャーシューの作り方。なのですが、本格的なものはさすがに家で作るのは難しいので、できるだけ簡単に、でもお店のものくらい美味しい「ちょっと赤いチャーシュー」を目指してまいります。
まず、あの赤さは中国の調味料、紅糟(ホンツァオ)によるものですが、これはスーパーなどでも手軽に手に入る食紅で。窯はもちろん、オーブンも使わずに、家にあるフライパンで作ります。
五香粉の香るタレに漬け込んでから焼くと、豚肉に火が通る前に焦げてしまうので、煮豚風に作って、保存袋を使いタレに漬けて味をしみこませるのがポイント。そうすることでかなり簡易的に、それでいて本格的な味に仕上がってくれますよ。それでは早速、レシピです。
山本リコピンの「ちょっと赤いチャーシュー」
【材料】1~2人分
- 豚肩ロースかたまり肉 250g程度
- 長ねぎ(先端の青い部分) 10cm程度のものを3~4本(青い部分がなければ入れなくてOK)
- 水 適量
- サラダ油 大さじ1/2
- 付け合せの野菜(白髪ねぎ、パクチーなど) お好みで適量
(A)
- 砂糖 30g
- 塩 5g
- しょうゆ 大さじ2
- 甜麺醤 小さじ1
- 五香粉 小さじ1/4
- 食紅 耳かき2杯程度
作り方
1. 豚肉を用意したら、
火の通りが早くなるよう細長く2等分に切る。
2. ボウルに切った豚肉を入れ、豚肉が浸かる量の水を注いで10分おき、血抜きする。10分経ったら取り出し、表面に血がにじんでいたら、洗い流す。
3. 豚肉の水気を拭き取り、サラダ油を熱したフライパンで表面がこんがりするまで全面を強火で焼く。
この時点では中まで火を通さなくてOKです。焼くことで肉の旨味を閉じ込めます。
4. 3のフライパンの油をさっと拭き取り、長ねぎ、豚肉が浸かる量の水を入れて火にかけ、沸騰したら弱火にして、中に火が通るまで10分ほど茹でる。
茹で汁はあとで使うので、別の器に移して捨てずにとっておきます。
長ねぎは、捨ててしまうような青い部分(硬く、繊維質で口に残ったりする)を普段から残しておき、肉や魚と一緒に茹でたり煮たりして、臭み消しに使っています。今回は五香粉も使いますので、青い部分がなければ入れなくてOKです。
5. ボウルに(A)と4の茹で汁100ml分を入れてよく混ぜ、
密閉タイプの保存袋に4の豚肉が熱いうちに一緒に入れて、冷めるまで常温で30分~おく。
保存袋は耐熱温度100℃のものを使いました。さらに味をしみさせたい場合は2~3時間おいてください。
残った豚肉の茹で汁は、しょうゆやごま油などを足してスープにすると美味しくいただけます。
ちなみに、輪ゴムなどで保存袋の口をしっかり結び、写真のように吊るしておくと全体に漬けダレがまわりやすいです。窯焼きのチャーシューを吊るしているような気分も、若干ですが楽しめます。
6.フライパンに5を漬けダレごと戻して、タレがとろっとなるまで弱火で煮詰めたら完成。
7. 食べやすい大きさに切り、お好みで白髪ねぎやパクチーを添える。
1㎝幅ぐらいに切るのがおすすめ。食べ応えがあって美味しいです。
1人で食べきれる量のレシピです
五香粉の本格的な香りにどこか懐かしい甘さ、そして見た目の赤さもいい感じに仕上がりました。レシピは手軽に作れるように、1人で食べきれる量になっていますので、家飲みのおつまみにぜひ。インスタントラーメンにのせてチャーシュー麺にするのも捨てがたいですね。
もうひと手間かけられるなら、できあがったチャーシューを切る前に、アルミホイルの上にのせ、魚焼きグリルで表面に軽く焦げ目がつくまで焼いてみてください。香ばしく、よりチャーシューらしい風味を出せますよ。
なお、(A)の食紅は色付け用。今回は粉末の食紅を使い、付属の小さなスプーンに2杯入れました。4㎝程度のティースプーンにのせて、とんとんとならすと、直径約1㎝の円になるくらいが目安です。
食紅は省いても食べたときの味は変わりませんが、この赤さが専門店風で、なんとも言えない“味”になってくれます。1時間ちょっとあればできるので、今度のお休みにぜひ。
作った人:山本リコピン
料理ブロガー、フードコーディネーター。簡単&手軽に作れて見栄えのする料理レシピを公開しているブログ『ビジュアル系フード』を運営。日々のごはんや、おつまみ、こどものごはん、おやつ、おもてなしなど、ジャンルも幅広く、雑誌や企業へのレシピ提供も行う。『山本リコピンのちゃちゃっとかわいい毎日おかず』(主婦と生活社)、『ごはんがすすむ!!!山本リコピンのうちごはん』(ワニブックス)が発売中。
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