Home モデル 講談社 のビジネスモデル、B2B の D2C も「第2の柱」に:版権ビジネスを牽引する「 C-Station 」 – DIGIDAY[日本版]

講談社 のビジネスモデル、B2B の D2C も「第2の柱」に:版権ビジネスを牽引する「 C-Station 」 – DIGIDAY[日本版]

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中小企業のマーケティングニーズを満たすB2Bサービスは、いわばデジタル時代における「成功のカギ」だ。ご多分に漏れず出版不況にあえぐ講談社も、そのカギの在処を見つけたのかもしれない。

ここ数年、講談社の版権ビジネスが好調だ。書籍や雑誌などのB2Cビジネスは年々縮小する一方、B2Bビジネスは拡大し、「特にライツ(版権)事業やコンテンツ販売の収入は、3倍以上に伸長」していると、同社ライツ・メディアビジネス局の前田亮氏は、広告代理店の業界誌「JAAA REPORTS」の2019年10月号で語っている。また、出版業界紙「新文化」の報道によると、2018年の決算発表時にも同社野間省伸社長に、「電子や版権ビジネス」が「第2の柱になりつつある」と言わしめた(「電子」とはコミックを中心とした「電子出版」のこと)。

そうした講談社の版権ビジネスを牽引しているのが、2017年4月にオープンした同社Webサイト「C-Station(シーステーション)」だ。講談社では「コンシェルジュサービス」と表現している同サイトでは、講談社のコンテンツ資産を活用し、企業のマーケティング活動を支援するソリューションを提供している。

「C-Stationは、新たな意味を持った商談ルートだ」と、先述の前田氏は、11月12日に開催された「講談社メディアカンファレンス」で説明。これまで講談社の版権ビジネスは、旧知の代理店やクライアントからしか発生しなかったが、このC-Stationの誕生により、新規の中小のクライアントであっても「時間空間を超え、直接講談社とつながることができる」という。これはいわば、B2BにおけるD2C(Direct to Consumer)ビジネスといえる。

「C-Station」のトップページ

「TARZANIA×進撃の巨人」

C-Stationで提供しているサービスは、ファッション誌とのコラボ商品の開発や読者モデル・関連インフルエンサーを介したソーシャルメディア支援など、多岐に渡る。なかでも、もっともわかりやすいのが、マンガキャラクターの広告宣伝・広報活用だ。それを企画した事業会社の要望に応じ、『島耕作』シリーズや『進撃の巨人』など、人気マンガの「広告宣伝使用許諾」周りの整備をはじめ、さまざまな対応を行ってくれる。

「講談社メディアカンファレンス」では、その利用事例として、千葉県の自然共生型アドベンチャースポーツ&パーク「フォレストアドベンチャー・ターザニア」によるコラボイベント「TARZANIA×進撃の巨人」を紹介していた。この企画の開催期間中、来場者は作中に登場する調査兵団になりきって、パーク内のアトラクションを楽しめるという内容になっている。

「このアスレチック施設を設置した際に、いつかこのコラボを実現させようと、強い個人的な思いがあった」と、ターザニアを運営するリソル生命の森 株式会社 取締役総支配人を務める佐野直人氏は、同イベントで語った。「その理由は、ひと言で表現すると、自分自身、以前から『進撃の巨人』の大ファンだったからというのもある。だが、アスレチックで使う道具や森林のなかで体験するアトラクションが、劇中に出てくる機械やシーンに似ていて、コラボしたら面白いんじゃないかと思ったからだ」。

「TARZANIA×進撃の巨人」のアトラクション

C-Stationからアプローチ

フランス生まれの「フォレストアドベンチャー」は、専用のハーネスを着用して樹から樹へ移動していく森林を利用したレジャー施設。同様のブランドで、日本国内では30カ所に展開されているが、そんななかフランチャイズとして展開している「フォレストアドベンチャー・ターザニア」では、認知と集客に課題を感じていた。そこで付加価値をつける新しい企画が必要だったという。

「『進撃の巨人』とのコラボというアイデアを思いついたのは良かった。従業員のなかにも私以外に愛読者が何人もいて、実現してほしいという声はかなりあった。しかし、どのようにアプローチしたら良いのか、わからなかった」と、佐野氏は振り返る。「そんななか、従業員のひとりがC-Stationを見つけてきた。そこで、その問い合わせ窓口から連絡した」。

この一報から、開催までに要した時間はおよそ1年弱。その間、運営主体のリソル生命の森側では、企画立案からそれに合わせたファシリティの準備、さらにコラボ商品の企画・制作まですべて、佐野氏を中心とした担当の8人で手掛けた。講談社側は、ライツ・メディアビジネス局と少年マガジン編集部が稼働し、著作権利用をめぐる各種調整や、マンガ原作者である諫山創氏を絡めた企画の監修などを行ったという。

100万円以下の実施事例も

従来型のアプローチなら、マンガのキャラクターを使ったマーケティングとなると、大規模な予算やさまざまなビークルが必要となるように思える。しかし、C-Stationでは、「フォレストアドベンチャー・ターザニア」のように地方の中小企業のニーズにも対応している。

実際、C-Stationでは「マンガ・マンガキャラクターの広告宣伝活用」について説明するページで、費用イメージについて言及。さまざまな要素によって決められるため、一定の費用イメージを提示することはできないとしつつも、「『店頭ツールのみ・キャンペーン期間のみの利用』『既存素材からのツール制作』といった最小限の設定であれば、100万円以下のご予算で利用いただける事例も存在」するという。

「C-Station経由でとある地域のスーパーから、マンガのキャラクターを利用した店頭プロモーションを行いたいという問い合わせがあった。契約としては少額だったが、実施まで結びつき、先方の売り上げに貢献できたという実績もある」と、前田氏は締めくくる。「規模の大小や都市部・地方などのロケーションあるいは実施内容に限ることなく、あらゆるクライアントのビジネスチャンスをサポートしたい。それがユーザーの喜びにつながるように一層運営を強めていきたいと思う」。

Written by 長田真
Top Image from C-Station

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