
タミヤはトヨタのレーシングカー「TS050ハイブリッド」を再現したプラモデル組み立てキットを5月11、12の両日にツインメッセ静岡(静岡市駿河区)で一般公開される静岡ホビーショーに出展する。TS050ハイブリッドは2018年、世界三大自動車レースの一つ、ルマン24時間耐久レースでトヨタ初の優勝を果たしたモデルだ。
プラモデルは24分の1スケールで、空力を追求した独特のフォルムを実車そのままに再現。コクピットルーフにはメッキ部品を採用し、サイドミラーとフロントLEDライトは金属製のシール「インレットマーク」で表現した。モデルを飾り付けるシート「デカール」は、優勝した8号車と2位フィニッシュの7号車用を用意した。
5月下旬発売。価格は税込み5076円。
レーシングカーのスケールモデルでは、1991年のルマン24時間耐久レースで国内メーカーとして初めて優勝した「マツダ 787B」の24分の1スケールモデルも出展する。92年に発売したモデルで、タミヤによると一部、仕様を変更して再販が決まった。
■「モンキー125」12分の1スケール
50年の歴史を持ちながら、排ガス規制強化のあおりを受けて惜しまれつつも生産中止となったホンダのミニバイク「モンキー」。2018年に、これまでの50CCから125CCのエンジンを搭載して復活したモンキーの12分の1スケールモデルも静岡ホビーショーに登場する。
冷却フィンを立体感十分に示しながら再現し、ライトケースや前後のフェンダー、マフラーカバーなどにはメッキパーツを採用した。タイヤは溝がリアルな軟質樹脂製。
価格は税込み2700円。6月発売。
■プログラミングで制御できるキット
パソコンに接続してプログラミングで動きを制御できる「マイコンロボット工作セット(クローラータイプ)」がタミヤブースに登場する。
教育用のマイコンボード「BBC micro:bit」と、障害物を感知できる超音波センサー、駆動回路を搭載したセット。二つのモーターを走行プログラムで動かし、障害物をよけて走行する。
タミヤは18年、「前進」や「右カーブ」などを指示する部品をつなげて動きをプログラムできる「チェーンプログラムロボット工作セット」を発売。今回、出展するマイコンロボット工作セットはパソコンを使ったプログラミングで制御できるタミヤ初のセットとなる。パソコンがなくても遊ぶことは可能。価格や発売時期は静岡ホビーショーで公開する。
■11、12日はオープンハウス
タミヤは静岡ホビーショー、一般公開日の11、12の両日に静岡市駿河区の本社を一般公開するイベント「タミヤオープンハウス」を行う。
工場で金型のできる過程やプラモデルが出来上がる様子を見学できる。タミヤ歴史館では、60年以上前の木製模型や歴代ラジコンカーを見られる。製品化された実物の車両も複数並び、24分の1スケールモデルの再販が決まった「マツダ 787B」の実車(レプリカ)も展示する。ラジコンカー操縦体験会や、粘土などを使ってアクセサリーを作るスイーツデコレーション製作体験コーナー(有料)などを設ける。
オープンハウスは11、12日とも午前9時から午後4時半まで。
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