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Kenzさんも最初は「こわごわ」(投信ブロガー)

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 大手メーカーに勤務するエンジニアのKenzさん(40代男性、専業主婦の妻と川崎市の持ち家で2人暮らし)はブログ「インデックス投資日記@川崎」に、足掛け11年にわたるインデックス(指数連動)運用の足跡(そくせき)を残している。9年前から始めたブログの書き込みは2300本に上る。昨年はインデックス投資家の祭典である「インデックス投資ナイト」の実行委員長を務めるなど、インデックス運用の普及活動にも熱心だ。Kenzさんにインデックス投資一筋の歩みを聞いた。

■勤務先のDC制度導入がすべての始まり

 ――インデックス投資を始めたきっかけは。

 「2007年に勤務先で企業型のDC(確定拠出年金)制度を導入することになり、簡単な説明を受けました。その時初めて知ったのが投資信託(ファンド)です。ファンドを通じて世界の金融市場に少額で国際分散投資できることを学びました。それまではネット銀行に元本保証の定期預金を預けておくだけで、元本割れリスクのある金融商品を自分で運用し、将来の年金資産を増やそうとは考えもしませんでした」

 「ただ、DCの運用商品を短期間に決める必要がありました。インデックス運用とアクティブ(積極)運用の違いも知らなかった頃です。幸いにも、インターネットでの情報収集には慣れていたので、投信ブロガーの方達のブログを2~3日でむさぼるように読みあさりました」

 「大きな成果がありました。今の投資スタイルを決定付ける考え方を吸収できたのです。『運用コストの高いアクティブ運用は長期では市場平均指数に勝ちにくい』『指数連動のインデックス運用は低コストが決め手』『投資対象が異なるファンドを組み合わせる資産配分(アセットアロケーション)が何よりも肝心』という点です」

 「会社のDCは資産全体の一部と考えた結果、低コストの先進国株インデックスファンド1本を購入することに決め、それからはずっとそのファンドの積み立てを継続しています」

 「DCの運用を始めたとはいえ、投資額は定期預金など無リスク資産に比べわずかな金額でしたので、自分でもリスクを取ってみようと決心しました。定期預金だけで将来の生活資金を増やすのは現実的ではないと分かったからです。会社のDC制度が資産運用への扉を開けてくれました」

■こわごわと購入した最初の1本1万円

 ――最初はどういう気持ちだったのですか。

 「自己資金で買った最初の1本は、その当時低コストだった別の先進国株インデックスファンドです。その時感じた『おそるおそる、こわごわ』という気持ちは決して忘れません」

 「会社が資金を拠出するDCではこの感覚はなかったのですが、自分のお金となると話は別です。多くの人が『投資は怖い』というのはよく分かります。一旦踏み出してしまえば、何ということはないのですが」

 「その後は、外国債券ファンドを購入するなど国際分散投資に乗り出しました。新興国株インデックスファンドがその当時なかったため、新興国株で運用するアクティブファンドを少し購入しましたが、それからはインデックスファンド一筋です」

 ――ブログを始めた動機は。

 「私自身、個人ブログから色々学んだのと同じように、多くの方々に自分のインデックス投資の内容について知って欲しいと思い、09年3月にブログを開始しました」

 「米リーマン・ショックでは軒並み半値くらいまで下落しましたが、無リスク資産が多くあったので、案外平気でした。そしてこのまま、インデックス投資を長期に続けていけば、リスクは報われるはずと手応えを感じ始めていました」

 「もともと、お得な情報を共有したいという思いが強く、ブログでは例えば、定期預金のキャンペーン金利やインデックスファンドの実質コストを調べて一覧にしています。自分の場合、今も半年や1年ごとにネット銀行の有利な定期預金に乗り換えることで、年数万円の金利収入があります」

■リスク資産と無リスク資産が半々

 ――資産配分の考え方を教えてください。

 「まず、リスク資産(ファンド)と無リスク資産が半々の割合です。無リスク資産とは定期預金や個人向け国債などの元本保証商品のことです。仮に金融危機などが起こってリスク資産が半値まで元本割れしても、全体での損失は25%と十分耐えられる資産配分です」

 「リスク資産は株式に投資するファンドが大半で、不動産投資信託(REIT)型を5%程度保有しています。先進国債券の長期の期待リターンは理論上、国内債券と変わらず、マイナス金利政策で国内債券ファンドはうまみがないと考えて、以前保有していた先進国債券と国内債券のファンドは売却しました」

 「株式の地域配分は先進国65%で日本と新興国が15%ずつを基本とし、REITが5%の比率です。世界の株式市場の時価総額比が『先進国:日本:新興国で8:1:1』なのを基準にして、新興国と日本の配分を自分の好みで引き上げています。新興国株は現在、比重が目標値を超しており追加購入をしばらく止めています(図A)

■毎月20~30万円の継続投資

 ――具体的な投資金額やファンドを教えてください。

 「中古マンションを現金購入し住宅ローンの負担がないので、給与の多くを貯金に回していました」

 「そのため、リスク資産を増やすよう、今は毎月20~30万円を投資に回しています。少額投資非課税制度(NISA)では毎月10万円ずつコツコツ投資。残りは安くなった時を見計らい、随時に購入して行くスタイルです。2011年の東日本大震災後の日本株相場急落時には、50万円ずつ4日連続で買い入れました」

 「以前は、相場下落時にETF(上場投信)を買うのが楽しみでしたが、今は低コスト化したノーロード(無手数料)のインデックスファンドの購入で十分です。資産配分の調整(リバランス)も追加購入時に行います(図B)

 「NISAでは元本割れするとメリットがないので、できるだけリスクを抑える意味合いも込めてバランス型ファンドを購入しています」

■世界経済に丸ごと投資の手軽さ

 ――インデックス投資の特長とは。

 「インデックスファンドを通じた国際分散投資は一言でいうと、世界経済を丸ごと、少額・低コストで買う手軽な方法です」

 「世界経済の成長を信じ切っているのではなく、仮に将来を破滅的に悲観視しても、その場合は安全な金融資産があっても使い道がなくなり、自分も災難からは逃れられないと考えています」

 「そうすると結局、世界経済を丸ごと買うリスクはいずれ報われるはずと楽観視するしかないのです。ただ元本割れリスクがある以上、リスク資産と無リスク資産を半々にしてリスクを抑えています」

 「インデックスファンドに投資する以上、指数連動性と運用収益を押し下げる要因となる信託報酬や実質コストの低さにこだわるのは当然です。購入したファンドはすぐには売却せず、低コスト化したファンドを新たに買い続ける、それだけです」

 ――どんなアクティブファンドなら購入しますか。

 「製造業の現場で働いていることもあり、日本経済は大企業、中堅どころ、中小企業すべてが連携して、日夜活動をし続けているのを実感しています」

 「日本株のアクティブファンドは日本経済の先行きを有望とみて運用する以上、日本企業の総合力を示す株価指数がTOPIX(東証株価指数)であるとしたうえで、配当込みのTOPIXを運用目標にすると明言し、目標にひたすら勝ち続ける長期の運用実績を示すこと。これが私の考えるアクティブファンドの理想像です。実績があれば信託報酬の高低は問いませんが、そういったアクティブファンドはまだ見つかっていません」

■ファンド選びの前に資産配分を

 ――成功体験を通じてなにが得られましたか。

 「会社ではリーマン・ショック時の大幅な人員整理など厳しい現実を目の当たりにしてきました。資産が数千万円以上に積み上がってきたので、リストラに過度におびえるようなこともなく、仕事に専念できています」

 「オフ会の共同主催や投資イベントの開催などで多くの方々との交流の機会が広がり、投資以外の楽しみが増えました」

 「オフ会では投資を始めてみようとする若い人から『どんなファンドを買ったらいいですか』『この中でお薦めはどれですか』といった質問をよく受けますが、『ファンド選びの前に、リスク資産と無リスク資産の配分、リスク資産の中での資産配分の考え方を決めるのが先決』と話しています」

(QUICK資産運用研究所 聞き手は高瀬浩)

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