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20代ミドノンさんの毎月積み立て(投信ブロガー) – 日本経済新聞

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ブログ「MidoNote コミュ障理系院卒が普通になるまでの記録」を運営するミドノンさんは26歳の独身青年。東証1部上場の化学メーカーの関西工場で生産技術関係の仕事に就き、社員寮に住んでいる。

引っ込み思案で休日も寮にこもりがちな性格から、ブログのタイトルでは自身を「コミュ障(コミュニケーション障害)」と自嘲ぎみに表しているが、金融庁が4月に東京で開催した「つみたてNISAフェスティバル」などの投資家イベントには積極参加しているという。

社会人3年目になったばかりで、おととしの半ばから毎月の積み立て投資を始めたミドノンさんに投資の考え方を聞いた。

■毎月5万3000円の積み立て投資

――資産運用やブログはどういうきっかけで始めたのですか。

「父が2012年に少額投資非課税制度のNISA口座を開設する際、誘われました。20歳で大学生だった時です。アルバイトもしていなかったのでお金がなく、その時はお年玉として残っていた数万円で海外先進国の株価指数に連動するインデックスファンドを購入しました」

「最初にインデックスファンドを選んだのは特段これといった理由がないのですが、今に至ってもアクティブ(積極)運用ファンドは購入したことがありません。著名ブロガーの方の考え方も参考にして、リターンがコストに見合うかどうかで、割に合わないと思っているからです」

「会社で給料をもらうようになり生活費がある程度貯まってきたので、社会人1年目のおととしの半ばから投資を本格的に再開しました。将来の資産形成が目的ですが目標額や出口はまだ決まっていません。資産運用には元々関心があり、非課税制度は魅力的ということです」

「現在のブログを始めたのは大学院修士課程2年生の終盤です。修士論文の作成が思うように進まなかったことや、就職活動で苦労した経験を記録として残すことで、何かの役に立つのではないかと考えました」

――毎月の投資額と資産配分の考え方を教えてください。

「つみたてNISAとiDeCo(個人型の確定拠出年金)、会社の従業員持株会で、毎月それぞれ3万円、1万2000円、1万1000円の計5万3000円を積み立てています。年に2回の賞与時にはつみたてNISAに2万円ずつ上乗せします。寮生活をしているので生活費を安く抑えられ、余った手取り給与をほぼ全額投資に回しています」

「最初はファンドを適当に購入したので外国株式型100%でしたが、現在は国内株式型10%、先進国株式型80%、新興国株式型10%が基本配分です。配分調整(リバランス)は賞与の時に追加購入という形で行うようにしています(図A)」

「まだ若いので運用対象は全世界の株式だけでいいと考えています。株式の地域配分は代表的な世界株価指数を参考にして決めています」

■石橋をたたいて渡るようにリスクを再確認

――リターンやリスクの目標値はありますか。

「リターンは特に意識していません。世界経済に対する基本的な考え方として『世界市場は成長を続けるはず。投資リターンはそのおこぼれに預かる程度で十分』という考え方をしています。一時的に景気が悪くなったとしても、長期には回復基調に戻るという考えです」

「リスクについては、年に一回、『どこまでなら損失を受け入れられるか』『どのくらい損をする可能性があるのか』と『石橋をたたいて渡る』ようにチェックをしてリスクを再確認します。そしてその都度、備忘録代わりに投資方針をブログに書き込むようにしています」

――投資ファンド名と現在のリターンを教えてください。

「三菱UFJ国際投信とニッセイアセットマネジメントの低コストのインデックスファンドです。将来のリターンは不確実なので、長期のリターンを押し下げる運用コストにはこだわって選んでいます」

「現在は数パーセントのプラスリターンですが、昨年末には少し元本割れしていました(図B)」

■役立った投信協会の「投資信託ガイド」

――投資の失敗経験はありますか。

「技術的な興味から仮想通貨を1万円だけ買ってみたところ、見事に暴落の憂き目にあいました。大きな痛手ではなく、むしろ分からないものに手を出すとろくなことにならないと身をもって知ることができました。他には特に失敗というほどの経験はありません」

――投信選びで参考にした情報を教えてください。

「わたし自身もファンドを初めて購入する時は『難しい・分からない』と感じました。役に立ったのは投資信託協会に申し込むと無料で郵送してもらえる『投資信託ガイド』です。ポイントが簡潔にまとまっています」

「金融庁が大阪で開催した『つみたてNISA』の意見交換会(つみップ)に参加して、情報収集もしました。こうした中立機関は商品を勧めたりせず、情報が偏ることはないので信頼感があります」

――同世代の若者に一言アドバイスを。

「投資も楽しいのですが、その前にまず家計をしっかり把握するのが大切だと思います。私自身は家計簿を付けて、日々の支出をチェックしています」

「生活費3カ月分の貯金が貯まってから、投資を始めました。友人の結婚式のお祝い金など何かと出費が続くこともあるので、ファンドを不本意に換金せずにすむよう、ある程度の貯金は必要です」

「資産形成は継続し、途中で退場しないのが成功に近づく方法だと思っています。『長期・分散・積み立て投資』の効用について同じ20代の人たちとも共感し合いたいです」

(QUICK資産運用研究所 聞き手は望月瑞希、高瀬浩)

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