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[360°Encyclopedia]Vol.21 今話題の“バーチャルYouTuber”とは

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txt:茂出木謙太郎 構成:編集部

バーチャルYouTuberの勢いがすごい!

昨年の年末あたりから急激に注目され、現在完全にバブル状態。キズナアイちゃんは破竹のごとく勢いを増し、完全にバーチャルYouTuber(以下:VTuber)の代名詞になった。後続のシロちゃんやルナちゃんたちも他の追随を許さないスピード感でコンテンツがアップされ続けている。テレビでの紹介があったり、実際にテレビのレギュラーMCをしていたり、雑誌の表紙になったりと、VR関係者だけではないところでも知られてきている。

聞くところによると、VTuberを名乗っている配信者は4月現在ですでに1,000人を超えているとか。実は私のところにも制作の相談が来ているので、現在進行形でデビューを待っているVTuberはその数倍いると考えてもおかしくない。

ところで、先日アメリカ某大学の博士課程の研究で日本に来ている韓国人(ややこしい!)が、「VTuberとゲーム配信は何が違うのですか?」という直球の質問をしてきた。ゲーム配信について興味のない人は知らないかもしれないけど、今YouTubeではゲーム配信女子がどんどん増えている。VTuberもゲーム配信をしているけれど、VTuberではない(名乗っていない)女子がすごい。

毎晩かわいいキャラクターになっている自分のアバター的アイコンを表示して、ゲームプレイのライブ配信を配信している。注目すべきはスポンサー制度と投げ銭のシステム。この2つの機能があるため、何万、何十万というファンを囲わずとも、数千人程度のファンが支えてくれる構造を作り上げることができる。

スポンサーは月額500円弱。200人が登録してくれたら10万円になる。投げ銭は200円から。チャンネル登録者3000人程度の配信者でも、お誕生日や、ゲームクリアなどイベント的な配信を行うことができれば10万円くらいは2時間程度の配信で達成するような場面もある。特徴はあまり顔出しをしていないこと。アバターのキャラクターがかわいいこと。ちゃんと声でコミュニケーションしてくれること。

確かに考えてみると、VTuberがゲーム配信をしている様子と、ゲーム配信女子が配信している様子は、実はあまり違いを感じない。なぜ彼女たちは魅力的なのだろうか?

いくつかの配信を見比べてみることで、面白いことに気が付いた。

  1. ゲーム画面のみ、顔出し無し、キャラ画像無し、音声無し
  2. ゲーム画面、顔出し無し、キャラ画像無し、音声あり
  3. ゲーム画面、顔出し、キャラ画像無し、音性あり
  4. ゲーム画面、顔出し無し、キャラ画像あり、音性あり
  5. ゲーム画面、顔出し無し、キャラ動画(フェイスキャプチャしたもの)あり、音性あり

(1)はただゲームの画面が流れているだけなので、タイトルに「女子」と書いてあるだけで女子を感じさせるものは何もなかった。当然面白さもゲームとプレイヤーの腕次第。

(2)は音声で女子が遊んでいるのが分かる。それ以外にはなにも彼女を特定するものはない。

(3)は顔出しでプレイしているので、女子の顔もわかるしどういう部屋で遊んでいるかもわかる。何を食べたり飲んだりしているかもわかる。

(4)は配信者のイメージキャラクターが画像としてはってある。どの配信者もかわいい絵。最近のゲーム配信女子の多くはこのスタイル。

(5)はVTuberを中心としたゲーム配信者の配信スタイル。プレイしているアバター(キャラクター)の表情や動きが自在に変化し、楽しさが伝わりやすい。

筆者が個人的にプッシュしてるお気に入りのVtuber響木アオちゃん。先日はTSUTAYAでのライブも大成功。ただしゲームはちょっと苦手のようですw

これらを見比べてはっきりわかったのは、生身の人間を表示することで、ワイプの中の映像の「情報量が多すぎる」ことだ。生身の人間だと、部屋はどうなってるのか。汚いとか暗いとか、かわいいなど。チャットコメントを見ると大きい椅子だとか、飲み物多いとか、そういったゲームと配信内容に関係ないコメントが増える。

配信者本人にしても、かわいいのか、髪型はどうか、服装、胸の大きさ、太ってる、痩せてる、昨日の配信の時と何か違うなど。用紙に対するネガもポジもコメントが増える。このようなコメントが増えると、ゲーム配信の中だるみの時には都合が良いが、盛り上げていこうとしているのに本題に集中してもらえず、散漫な配信になる。

そして、イメージキャラのみの(4)とVTuberの(5)とを比較した場合、配信者の反応、表情の変化、ポーズなど動きがあったほうが、ゲームを楽しんでいる空間を感じやすいことが分かる。比較してみるとわかるのだが、VTuberの配信は、配信の邪魔になる余計な情報をカットしつつ、配信者の表情やポーズを共有できる点で、ゲーム配信者よりも、より面白さを感じやすいということが分かる。これに気が付いたゲーム配信者もすでに出現していて、個人でもそれなりにお金をはたいてアバターを作成している人もいる。

この、配信者の情報を最小限に抑えつつ、その人の表情やポーズを伝える手段としてのアバター:キャラクターという存在は、コミュニケーション手段に大きな変化を与えそう(というか、与えている)。次回以降でもうちょっと考えてみてもいいのではないかと思っているので、ご期待ください。

ところで先の韓国人留学生の質問に答えを出せるかどうか?という問題なのだが、ゲーム配信者は、「アバターであるかどうかを問わないが、VTuberはゲームをしているときも、アバター:キャラクターであることが必須である」ということになりそうだ。

茂出木謙太郎
株式会社キッズプレート代表。「楽しいInternetコンテンツ」をテーマに活動。現在VRの可能性をまさぐり中。CG-ARTS協会会員

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