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Galaxy A32 5Gは中国勢に対抗するモデルだ(山根博士) – Engadget日本版

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この1年で5Gスマートフォンの低価格化は一気に進み、日本では2万円強の「Redmi Note 9T」が出てくるなど、「5Gスマートフォン=ハイエンド」という時代ではなくなりました。低価格な5Gスマートフォンを率先して出すのは中国メーカーばかりですが、韓国メーカーのサムスンが日本で実売3万円強の「Galaxy A32 5G」を投入し、中国メーカー主体の「格安5Gスマホ市場」へ殴り込みをかけようとしています。

サムスンは2020年9月にSnapdragon 865を搭載しながらも699.99ドル(約7万4000円)という、ハイエンドチップセット搭載の5Gモデルとしては価格の安い「Galaxy S20 FE」を発表しました。シャオミは同時期に同じチップセットを搭載する「Mi 10T」を499ユーロ、約6万4000円で出しましたが、この価格差であれば先進国では実績とブランド力のあるサムスンを選ぶ消費者が多いでしょう。Galaxy S20 FEは中国メーカーの「ハイスペック・低価格モデル」に対抗できる製品となり、特に欧米で人気となっています。

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Galaxy S20 FE

ミッドレンジや低価格モデルでもサムスンは「Galaxy A」シリーズを積極的に展開し、新興国でも互角の勝負を行っています。しかし、5G対応の低価格機では中国メーカーが中国国内市場の5G利用者急増を受け、格安モデルを次々と投入しています。

2020年末の中国の5G利用者数はチャイナモバイル、チャイナテレコムの2社だけで2億5000万を越えています(もう1社、チャイナユニコムは加入者数非公開)。すでに中国ではスマートフォン新製品の大半が5Gモデルになっており、Redmin Note 9Tのような低価格機が次々と登場しています。ちなみに中国ではRedmi Note 9Tのカメラスペックを変えた「Redmi Note 9 5G」が1299元(約2万1000円)で販売されています。複数のメーカーから1000元を切る999元(約1万6000円)の5Gスマートフォンも販売されています。

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Redmi Note 9 5G

日本に限らず他の先進国でも、今後シャオミの激安5Gモデルが投入されていくでしょう。また他のメーカーも低価格な5G機の海外展開を図るはずです。OPPOが日本に投入予定の「A54 5G」は価格はまだ未公表ですが、カメラスペックを抑えた中国国内モデル「A93 5G」は1999元、約3万3000円です。A54 5Gは4万円以下の価格で登場することも予想されます。

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OPPO A93 5G

このように、次々と低価格5Gスマートフォンが先進国へ登場しているため、サムスンとしてもハイエンドチップセット搭載モデルだけではなく、ミドルレンジ以下の5Gスマートフォンを拡充しなくては競争に打ち勝てません。2020年は夏までに「Galaxy A51 5G」を投入、日本でもドコモから発売されました。ただし価格は中国メーカーと直接競争できるものではありませんでした。

ちなみにGalaxy Aシリーズは10桁の数字が大きいほど上位モデル。また1桁の数字は「0」が2018-2019年モデル、「1」が2019-2020年モデル、「2」が2020-2021年モデルです。

2020年秋登場の「Galaxy A42 5G」は、「40」番台モデルであり、Galaxy A51 5Gよりワンランク下のモデル。このクラスの製品も5Gに対応させることで中国メーカーへの競争を本格化させたのです。Galaxy A42 5Gの価格は369ユーロ、約4万7000円。価格が下がったことで海外のキャリアも積極的に販売を行っています。

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Galaxy A42 5G

そして2021年にはいるとGalaxy A32 5Gを発売。価格はさらに引き下がり、299ユーロ、約3万8000円。中国メーカーの低価格5G機と十分勝負できる価格です。

もちろんGalaxy A32のスペックは高くはありません。ディスプレイ解像度は1600×720ピクセル、チップセットもサムスンにしては珍しいメディアテックのDimensity 720を搭載します。とはいえカメラは4800万画素を含むクワッド仕上げとしており、消費者が最も気にする部分は性能を落としていません。全体のスペックを見ればシャオミのRedmi Note 9Tのほうが上回る部分もありますが、信頼性やブランドを加味すれば競争力は十分です。

サムスンは今年、「Galaxy A72 5G」「Galaxy A52 5G」「Galaxy A22 5G」も出すといわれています(一部モデルは4Gバージョンも同時に出る模様)。すでに4G対応の「Galaxy A02」「Galaxy A12」は海外で発売中です。こうしてみると、2021年のGalaxy Aシリーズは大半が5Gモデルとなり、しかも低価格5G機もラインナップに加わります。5G利用者を増やしたい各国の通信キャリアにとって魅力的なラインナップとなります。

シャオミやOPPO、Vivoなど中国メーカーは低価格機から上位モデルまで5Gモデルをしっかり揃えています。一方、サムスンは中低価格域の5Gスマートフォンが欠けていましたが、Galaxy A42 5G、Galaxy A32 5G、さらにGalaxy A22 5Gが出てくればラインナップの穴を埋められます。それだけではなくサムスンの強みは中国メーカーにはない超ハイエンドモデルも用意していること。つまりサムスンは最上位モデルからエントリー機まで豊富な5Gモデルを有するメーカーとなるわけです。

2020年のスマートフォン各社のシェアは、カウンターポイントの調査によると1位サムスン、2位アップル、3位ファーウェイ。ファーウェイが急激に落ち込む中、出荷台数でシャオミが前年比17%増となり3位の座を狙っています。また、まだ数は少ないもののRealmeは前年比65%増と躍進。数年後にはシェア上位に食い込む可能性も出てきました。両者とも低価格機に強く、世界最安の5Gスマートフォンを出しているのはRealmeです。

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Galaxy A32 5Gが登場したことでサムスンと中国メーカーの低価格5Gスマートフォン競争がより激しくなり、5Gスマートフォンの低価格化はさらに進みそうです。その結果、5Gスマートフォンの購入の敷居は低くなり、キャリアの5G加入者増も期待できます。Galaxy A32 5Gが日本の5G加入者を増やす起爆剤の一つになることは間違いないでしょう。

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