Home モデル iPhoneのモデル選びと注意すべきポイント–Apple製品の選び方2020~2021【iPhone後編】 – CNET Japan

iPhoneのモデル選びと注意すべきポイント–Apple製品の選び方2020~2021【iPhone後編】 – CNET Japan

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 Apple製品のホリデーガイド2020~2021、iPhone編 前編に続く今回は、モデル選びと注意すべきポイントについてだ。まずは、わかりにくいディスプレイの違いから触れていこう。

わかりにくいディスプレイの違い

 iPhone 12シリーズにはすべて有機ELディスプレイが採用された。一般に有機ELディスプレイは、薄型化が可能で省電力性に優れ、黒=消灯となるため映像視聴時に引き締まった絵作りが楽しめる。ただし、Proラインと通常ラインでは異なる性能が採用されている。

 iPhone 12 Proシリーズでは、これまで通り、通常800ニト、HDRビデオ再生時1200ニトの有機ELディスプレイが採用されている。iPhone 12、iPhone 12 miniには、通常625ニトと、液晶の頃と同じ最大輝度の有機ELディスプレイが採用されており、屋外で使う際にはProモデルの方が有利と言える。

 しかしHDRビデオ再生時の明るさは1200ニトに引き上げられるのはProモデルと同様だ。iPhone 12シリーズでは、HDRビデオの撮影に対応するようになり、これを再生する際、ぐっと明るさが持ち上げられていることが分かる。

 裏を返すと、Appleのデバイスであっても、ProDisplay XDRという例外を除いては、有機ELディスプレイを備えるモデルでしか、iPhone 12シリーズで撮影したHDRビデオを再現できない。

iPhone 12 mini/iPhone SE

iPhone 12 miniは選びにくい?

 さて、日本市場でもサイズの小さなiPhone 12 miniの登場を待望していた人も多かったように思える。しかし実際の販売データを見てみると、意外に初速は穏やかだった。むしろ、iPhone12、iPhone 12 Pro、iPhone 12 Pro Maxの各モデルは2019年の勢いを大きく上回る出足で、特にiPhone 12 ProがiPhone 12と同じ勢いとなっている点は意外な結果と言える。

 iPhone 12 Proが選ばれる理由は、iPhone 12 miniが選ばれにくくなっている理由にも関連する。

 iPhone 12 miniは確かに小型、コンパクトで、男性もパンツのポケットに入れやすい、ミニマムながら5G対応のスマートフォン、という他社も含めて今までなかった存在だ。しかしいざiPhone 12 miniを手にしてみると、本当に思った以上に小さくて、これでLINEもInstagramも、Netflixも、Zoomもこなす、となると、不安になってくる。

 性能面ではiPhone 12に遜色ないが、あまりにスマートフォンに頼る場面が増えすぎていて、小さな画面サイズですべてをこなすには、すこし物足りないと感じてしまう。加えて、iPhone 12は、6.1インチだったiPhone XRやiPhone 11から大幅な小型軽量化を実現しており、軽さやコンパクトさを求めていた人は、iPhone 12の「ちょうど良さ」に気づかされる。

 そうなると欲が出る。6.1インチだったら、よりカメラの性能が高いiPhone 12 Proも視野に入ってくるからだ。カメラ史上主義のインスタグラマーのように6.7インチiPhone 12 Pro Maxに即決するほどではないが、これに準じるカメラ性能で、望遠カメラやLiDARスキャナなどのカメラの魅力がつかえるなら、iPhone 12 Proがちょうど良いのではないか。

 そんなユーザーの選択が、iPhone 12とiPhone 12 Proの初速が、iPhone 12 miniを大きく上回って推移していると分析することができる。

5Gの本命ではないが……

 ただ、iPhone 12 miniの存在は、マーケティング的には大きな意味を持つ。もしこのモデルがなければ、報道では「新型iPhone、8万5800円から」となる。しかしiPhone 12 miniによって、新モデルのスタートの価格は1万1000円下がり、7万4800円からとなるのだ。もちろん画面サイズやカメラの数が増えるごとに1万円近く上昇する価格設定になってはいるが、より安い価格が報道されることは、メディア戦略としては重要な意味を持つ。

 今回のiPhoneは5G対応も取り沙汰されている。しかし米国はもちろんのこと、日本ですら、その有効性に対しては疑問が大きい。

 筆者はiPhone 12登場時、東京都内各所を回りながら、4Gと5Gの速度比較を行った。ソフトバンク回線では下りの速度に大きな改善が見られ、常時150Mbps前後の速度を記録し、1.5〜2倍の速度向上があった。しかし筆者のメイン回線であるドコモの場合、事情が異なる。

 例えば新宿三丁目の交差点付近で計測したところ、5Gは下り150Mbps〜170Mbpsの速度を記録したが、電波ピクトが5Gと4Gを行ったり来たりして安定しなかった。同じ場所で4G固定にして速度を計測したところ、下り500Mbps以上というとんでもない速度をコンスタントに叩き出した。

 
 

 以前からiPhoneも、4Gに関してはキャリアアグリゲーション(複数の搬送波を束ねて通信を行う)に対応しており、iPhone 12では全モデルで、4×4 MIMO、6波までのキャリアアグリゲーションをサポートした。ドコモの4Gは、理論値で下り最大1700Mbpsを実現している。インフラがすでに充実していることもあり、こうした結果が出たと考えられる。

 一方5G対応は限定的だ。iPhone 12シリーズは、5Gのキャリアアグリゲーションをサポートしておらず、ドコモがうたう下り4.2Gbpsには到達せず、理論値で3.5Gbpsだ。加えて、ミリ波については、米国Verizonのみでの対応と限定的で、日本向けデバイスではそもそも対応していない。

 インフラの対応だけでなく、iPhone自体も、5Gを生かし切る仕様ではないことが分かる。今後、キャリアグリゲーションのサポート、ミリ波対応の拡大が必要となっており、これは2021年モデル以降を待たなければならない。

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