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TikTokは人気ユーチューバーの次の世代の担い手になれるか(徳力基彦) – Yahoo!ニュース – Yahoo!ニュース

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動画投稿アプリTikTokが着々と、その展開の幅を拡げているようです。

昨年は、日経MJヒット商品番付の横綱に「安室奈美恵」と並んで「TikTok」が入ったことも注目されましたが、今月に入り、いよいよ日本でも公式のクリエイター育成プログラムを開始することが発表されました。

参考:「TikTok」、クリエイター育成プログラムを開始

 

このニュース自体は、それほど大きな話題にはならなかったようですが、個人的には後から大きな分岐点として振り返る可能性が高いニュースのように感じています。

現在のところ、TikTokにはYouTubeのような動画を投稿したユーザーに直接広告収益を還元する仕組みはありません。

TikTokerと呼ばれるTikTok上の人気ユーザーは既に広告への出演や、企業とのコラボ企画で収益をあげはじめているようですが、ユーチューバーに比べると収入の可能性が小さく見えるのは事実でしょう。

ただ、今回TikTokは明確にクリエイター支援を打ち出して、1000人のクリエイターを5億円の資金でサポートすることを宣言してきたわけです。

■ユーチューバー人気もクリエイター育成プログラムから広がった

実は歴史を振り返るとYouTubeも同様の施策に取り組んだ時期があります。

YouTubeが「YouTube NextUp」と命名したクリエイター育成プログラムを実施したのは、2011年6月のこと。

参考:YouTube、200万円支援などのクリエイター育成プログラム

この時は、応募された動画を一般投票も経て10組の入賞者を発表するというスタイルでしたが、当時はまだ「ユーチューバー」という言葉も使われていなかったように記憶しています。

(現在も実施されているYouTube NextUpの動画)

この2011年のクリエイター育成プログラムには、いまやメイク動画の女性YouTuberとしても有名な佐々木あさひさんなどが参加。

動画のレベルアップに貢献したと聞いています。

その後、こうした地道な取り組みが功を奏し、YouTube上のクリエイターの裾野は広がり、いまや「ユーチューバー」という職業は、小学生の憧れの職業にランクインするまでになったことは皆さんご存じの通り。

Googleトレンドでユーチューバーに関する検索数のグラフを見て頂くと、2014年頃から徐々に「ユーチューバー」という言葉の検索に火がつき始めたことが見て取れます。

(出典:Googleトレンド)
(出典:Googleトレンド)

当時の「好きなことで、生きていく」というYouTubeのテレビCMが記憶に新しい方も多いのではないでしょうか。

ある意味、YouTubeがテレビCMで一気に個人のユーチューバーを押し出す方向に舵を切れたのも、クリエイター育成プログラムなどを通じて、質の高いYouTube番組を作るクリエイターを増やすことができていたからではないか、という印象もあるわけです。

■TikTokに感じるYouTubeとは異なる可能性

そういう意味で、TikTokのクリエイター育成プログラムは、ユーチューバー同様に「TikToker」という職業を確立する上での重要な一歩となる可能性があります。

もちろん、ユーチューバーの黎明期には、そもそも個人で質の高い動画を公開している人が少なかったのに対して、現時点でのインターネットにはYouTubeやTikTokだけでなくInstagramやSHOW ROOMなど様々な動画配信プラットフォームが存在しますので、TikTokerがユーチューバーの再来となるかどうかは分かりません。

ただ、個人的に可能性を感じてしまうのが、TikTokが従来のSNSとは異なり、AIの力によってフラットな動画の出し分けに挑戦している点です。

詳細は下記の記事を読んで頂くと分かりやすいと思いますが。

参考:誰も気付いていないTikTokの本当のイノベーションを語る

 

TikTokが非常に興味深いのは、無名の人でも数百人に動画を見てもらえるという点です。

私自身も前述の記事に影響を受けて、この1ヶ月ほどTikTokにこっそり動画をあげつづけてみたのですが。

初期の頃の動画でも、再生回数の一覧がこんな感じになっています。

(出典:TikTokの個人アカウント)
(出典:TikTokの個人アカウント)

再生回数が軒並み3桁で、モノによっては6000回を超えているのが分かりますでしょうか。

実は、この時点での私のTikTokのファン数はたった1名でした。

YouTubeやInstagramなどの、普通のソーシャルメディアでは、ファンが1名の場合、この再生回数はあり得ない数値です。

実際に、いくつかの動画を自分のYouTubeやInstagram、Twitterなどに投稿してみましたが、フォロワーが3600人いるInstagramでも再生回数は良くても200回程度、YouTubeに至っては数回です。

象徴的なのは、カップヌードルミュージアムに行って見たのをまとめた動画

TikTokでは3000回以上再生され、300以上のいいねがついていますが。

YouTube側では10回しか再生されてません。

TikTokの方は15秒制限の関係で、メインのところだけで倍速にしてるとかも影響してるとは思いますし、TikTok側が再生回数を緩めにカウントしてくれている可能性はありますが、TikTokの方ではいいねやコメントもそれなりについており、TikTokにはまる人が多いのは非常に良く分かります。

これは、TikTokがAIとユーザーの評価の組み合わせにより実現している、動画再生のフラット化と呼べるでしょう。

■ある意味平等な構造のTikTok

従来のフォロー型やフレンド承認型のソーシャルメディアでは、友達の数やファンの数が、基本的に投稿の閲覧数や動画の再生数の上限になります。

つまり、フォロワーやファンが多い人ほど動画が再生されるチャンスがあがるわけで。

新参者や一般人は、当然チャンスが少なくなります。

人気ユーチューバーの多くが、ユーチューバー人気が盛り上がる前からYouTubeに動画をあげ続けて購読者が積み上がっている人達なのに対し、YouTubeを始めたばかりの人がなかなか購読者を増やすことができないというのは明白な現実です。

従来のソーシャルメディアにはどうしても先行者メリットが強く存在するわけです。

ところがTikTokは全く友達と繋がって無くても、ある程度動画がランダムに他のユーザーに表示されるため、もしそこで比較的良い反応を得ることができると、AIによって再生される可能性が自動的に引き上げられている模様。

理論的には、TikTokを始めたばかりの人の動画が、数千回や数万回再生されるチャンスが、ある意味平等に存在するわけです。

もちろん、TikTokにはきゃりーぱみゅぱみゅさんなど、芸能人も多数動画をあげていますが、ある意味そういった芸能人の方々の動画と同じ場所に自分の動画が並ぶ可能性があるというのは、大きな魅力と言えるでしょう。

これから人気ユーチューバーになるのは相当な茨の道でも、面白い動画を作れる人にとっては人気TikTokerになれるチャンスは平等に存在すると言うこともできます。

現在の人気ユーチューバーの次の世代にとっては、TikTokは大きな可能性のあるプラットフォームと言うことができるわけです。

■TikTokがもう一つの動画インフラになる可能性

ちなみに、一般的にはTikTokは若い学生や芸能人によるダンスの自撮り投稿アプリという印象が強く、それ以外の動画は見られないと思われがちかもしれませんが、冒頭の発表会での記事を見るとを見ると、実は投稿動画のTOP5には動物やグルメが入っており、ファッションやスポーツ、料理などの動画も急成長している模様。

幅広いジャンルの動画が見られるようになっているんだそうです。

そもそもTikTokで表示される動画は前述のように、AIの力で人によって大きく異なる仕組みになっているため、TikTokが美人女子高生アプリと思っている人は、その人がそういう動画ばかり注目して見ているから、ということも言えるんだそうです。

FacebookなどのSNS以上に、人によって大きく印象が異なるプラットフォームと言えるでしょう。

実際に、多くの広告主が活用を始めているようですし、2019年はTikTok広告元年だという記事もあります。

参考:乗り遅れるな!TikTok広告を早くも活用する企業たちの全貌。2019年は「TikTok広告」元年になる

もちろん一方で、TikTokは中国の企業と言うことで、中国企業ならではの独特なリスクがある点は注意すべきだと思いますが。

参考:中国共産党の影が動画アプリ「TikTok」を覆う

少なくともGoogleトレンドの検索数で見る限り、TikTokの人気は世界的にもうなぎ登り。

(出典:Googleトレンド)
(出典:Googleトレンド)

今一番注目すべきプラットフォームの一つであることは間違いないでしょう。

YouTubeがクリエイター育成プログラムを開始してから、ユーチューバーが小学生の夢の職業として語られ始めるまで、3~4年がかかっていますが、逆に言うと3~4年しかかかっていないということも言えます。

今回TikTokがクリエイター育成プログラムを開始したことで、これから数年でユーチューバーと同じように「TikToker」が職業として確立されていく未来がくるのかどうか。

引き続き、注目したいと思います。

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