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VTuber人気の外の人気VTuber~バーチャルジャニーズプロジェクトと清露イクナ – ASCII.jp

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データで見るVTuber
第4回

この2週間で注目が集まったバーチャルYouTuberを分析 2019年2月9日~22日

2019年02月28日 17時00分更新

文● myrmecoleon 編集●村山剛史/アスキー編集部

今回は、国内VTuber人気の外側で人気を得たVTuberを2組紹介!

VTuber人気の外のVTuberたち

 現在7000を超えるバーチャルYouTuber(VTuber)。この連載では、このうち自分がチェックしている約7400のVTuberのTwitterアカウントから、過去2週間でフォロワー数が増加したVTuberを2名ピックアップし、どのような動きでどのようなフォロワーが増加したかを分析して紹介しています。

 本連載で使用しているリストはフォロワー傾向からVTuberファンを主要なフォロワーとするVTuberを入れていますが、今回はこれに含まれない「VTuber人気の外の人気VTuber」が目立ちましたので、特別にこちらを紹介します。

 今回は2019年2月9日から22日にかけての2週間の変化を見ました。

チェック中のVTuberのTwitterアカウントについて、2019年2月9日午前0時と23日午前0時の差分の上位

 今回は2月20日にデビューして大きな話題となった「バーチャルジャニーズプロジェクト」が劇的なフォロワーの伸びをみせました。また2月1日に自己紹介動画を投稿した個人VTuber「清露イクナ」が日本ではほとんど話題にならないままフォロワーを大きく増やしました。

 前回紹介したホロライブの「白上フブキ」、にじさんじの「ベルモンド・バンデラス」は今回も好調。「白上フブキ」同様に中国人気の高い「湊あくあ」「神楽めあ」「シエラ・ルーニス」もよく伸びています。そのほか、にじさんじの「夢月ロア」「本間ひまわり」も人気。

 新人では、人気グループ「あにまーれ」「ハニーストラップ」の妹分となる「ブイアパ」メンバーの「杏戸ゆげ」が5000人近くのフォロワーを獲得しました。

 今回は独特の伸び方をした「バーチャルジャニーズプロジェクト」と「清露イクナ」を紹介します

 なお、連載で使用しているリストはVTuberのファン層を主要なフォロワーとするアカウントのみを追加しており、後述の通り「バーチャルジャニーズプロジェクト」はこれに含まれません。今回は特例としての紹介となりますのでご注意ください。

 バーチャルYouTuberと言われるもののの、VTuberの活動の場所はYouTubeだけではありません。YouTubeにチャンネルを持たないVTuber、YouTubeを活動の中心としていないVTuberもいます。こうしたVTuberも共通して活用しているのがTwitterであり、Twitterはプラットフォームに依存せずVTuberの注目を比較するのに有益なサービスです。

 VTuberについて、YouTubeのチャンネル登録数とTwitterのフォロワー数は相関することもよく知られています。またYouTubeのチャンネル登録と異なり、TwitterはVTuberの個々のフォロワーの情報を取得することが可能なため、後述のようなフォロワー傾向の分析などにも有効です。こうした点から本調査ではTwitterアカウントのフォロワー数を中心に調査を行なっています。

ジャニーズ初のVTuber「バーチャルジャニーズプロジェクト」

 「バーチャルジャニーズプロジェクト」はジャニーズ事務所が仮想ライブ空間サービス「SHOWROOM」と共同展開する男性バーチャルアイドル企画(SHOWROOMのページYouTubeチャンネル)。2月20日に海堂飛鳥(かいどうあすか)と苺谷星空(いちごやかなた)がデビュー。ジャニーズがVTuberを始めるということでジャニーズ・VTuberのファン双方で大変話題となりました。

 二人を演じるのは関西ジャニーズJr.所属の「藤原丈一郎」と「大橋和也」。ともに「なにわ男子」という7人組のジャニーズJr.内のユニットに参加する仲が良いコンビです。キャラクターデザインはHoneyWorksのイラストレーター「ヤマコ」。デビュー以降SHOWROOMでライブ配信を行ない、自己紹介動画や配信アーカイブのみYouTubeで公開しています。

 システムは同じくSHOWROOMで活動する「東雲めぐ」などで使用されてきたXVI社の「AniCast」を使用。SHOWROOMで投げたコメントやギフトがそのまま3D空間に登場する仕掛けにより、ファンとの距離が非常に近い配信が行なわれています。海堂飛鳥の初配信では9万人を超える視聴者が集まり、SHOWROOMにシステム障害を起こすなどのトラブルもありました。

 フォロワーの傾向をみると、他のVTuberをフォローしているフォロワーは数%ほどと非常にまれ。ジャニーズJr.公式アカウントのフォロワーが約半数であり、多くは演者の藤原・大橋のファンとみられます。その他のジャニーズ関連のアカウントをフォローしている人も含め、フォロワーの8割近くがジャニーズ関連で占められています。ほかではキャラクターデザインの「ヤマコ」のファン層などが若干見られました。

 「バーチャルジャニーズプロジェクト」のフォロワー層はほかのVTuberとは大きく異なり、彼女らはキズナアイなどもほとんどフォローしていません。VTuber人気の外の人気VTuberと言えるでしょう。比較的フォローがみられたVTuberの例では、キズナアイのほかVTuberも始めた人気歌い手「コゲ犬」、歌い手グループ「すとぷり」と関係の深いVTuberグループ「ぶいめん」のメンバー、バーチャルシンガーの「YuNi」などが挙げられます。

「バーチャルジャニーズ」「清露イクナ」の2019年2月9日午前0時からの1日毎のフォロワー数の増加分の推移

「バーチャルジャニーズプロジェクト」「清露イクナ」のフォロワーよりサンプル抽出したアカウントのフォロー傾向。それぞれ350名をランダム抽出した上でフォロー情報が収集できたもの。「バーチャルジャニーズプロジェクト」はn=245、「清露イクナ」はn=334

日本の新人VTuberが中国の艦これプレイヤーで話題に――清露イクナ

 清露イクナ(きよつゆいくな)は田舎の理系の大学に通うバーチャル大学生(清露イクナのYouTubeチャンネル)。イモリが好きで髪もイモリの色をイメージしています。

清露イクナのYouTubeチャンネル

 2月1日に自己紹介動画を投稿しデビュー、現在はゲーム「艦隊これくしょん」(艦これ)のゲーム実況を中心に活動。企業やグループなどに所属するわけでない普通の個人VTuberですが、初配信の2月9日を境に中国での人気が過熱し、14日に劇的にフォロワーを増やしました。

 ブレイクのきっかけは、中国で人気のある艦これプレイヤー「ywwuyi」がたまたま初配信を見て、中国のインスタントメッセンジャー「QQ」の自身のグループチャットで「この子を推す」と紹介したことです。これをきっかけに中国からの視聴者が急増。有志の公式翻訳チームが組織され、中国の動画サイト「bilibili」に自己紹介動画などが投稿されました。11日には中国の視聴者に向けてのメッセージ動画も投稿しています。

 フォロワーの6割ほどが他のVTuberをフォローしているアカウントで、前回紹介した中国人気も高いVTuber「白上フブキ」をフォローしているアカウントが約3割と多く、「湊あくあ」「神楽めあ」「シエラ・ルーニス」など中国人気の高いVTuberが続きます。艦これ実況がブレイクのきっかけということもあり、艦隊これくしょんの公式アカウントをフォローしているフォロワーも3割近くと多いです。またいずれでもないフォロワーも2割ほど見えました。

 清露イクナ自身は中国人ではなく中国語も話せませんが、人気を受けてQQに参加したり、中国からのマシュマロ(VTuberがよく使用している匿名メッセージサービス)に熱心に答えるなどの姿勢が中国のユーザーに好感を呼びました。フォロワー傾向から、中国圏のVTuberファンや艦これプレイヤーなどからの支持を受けていることが伺えます。一方で日本のVTuberファンの間ではほとんど話題になっておらず、中国独自の人気となっています。

http://www.youtube.com/v/roqk1-9MNSY?fs=1&hl=ja_JP

http://www.youtube.com/v/68_nYU8kbCQ?fs=1&hl=ja_JP

「VTuber人気の外の人気VTuber」の
VTuber界にとっての価値

 ほぼジャニーズ人気のバーチャルジャニーズ、中国でだけ人気の高い清露イクナと、今回は日本のVTuber人気の外側で注目を浴びたVTuberをピックアップして紹介しました。

 こうした「VTuber人気の外の人気VTuber」は過去にも存在し、たとえばテレビやネットの著名人がVTuber化したケース、アニメやゲームのキャラクターによる公式VTuberなどは似たようなフォロワー傾向を示すことがあります。例としては「ハローキティ」「田中のおっさん」「ハッカドール」「すーぱーそに子」、「ぶいめん」のメンバーなどが挙げられます。

 これらは比較的アニメやゲームなどVTuber文化と接する領域からが多いですが、バーチャルジャニーズはその距離が大きい例と言えるでしょう。バーチャルジャニーズは大きな話題となりましたが、ファン層の極端な違いはしばしばトラブルを生みます。自身は調査していませんが、双方のファン層で不安や戸惑いがあることは十分予想されます。配信自体を見ると数万人が参加する中でも良い雰囲気で放送されており、好意的に受け入れるファンもいるかとは思いますが、どのような動きが潜在するかは不明です。

 清露イクナは逆に日本ではほとんど話題になっていません。中国圏の人気だけで個人VTuberとしては有数のフォロワー数を獲得しました。最近の中国でのVTuber人気も含めて興味深い動きと言えます。

 こうした例のVTuber界にとっての価値としては、VTuber文化全体の認知やファン層を広げていく役割が期待されます。2018年をかけて大きく成長したVTuber界隈ですが、まだメジャーな文化とは言いづらく、国内外ともにさらなる拡大が期待されています。そのきっかけとなりうる事例と言えます。

 そのためにはVTuberに関心を持った外部のファン層がほかのVTuberにも目を向けていくような状況が必要となります。トラブルを回避しつつも、境界を越えて異なるファン層が混じり合っていくような動きが求められます。

 そうした意味で2月17日に開催された「歌え!国境なき日中新年企画!2019」はbilibiliでの配信は10万人を超える視聴者を集め、日中のVTuberファン層をつなぐ上で大きな役割を果たしたと思われます。春節の時期もあり、今回中国人気の高いVTuberでフォロワー数の増加が見られました。

http://www.youtube.com/v/h-Qh0-t4JqI?fs=1&hl=ja_JP

 主催のOverideaはアメリカ在住で日本語・英語・中国語など多言語に対応した活動をしており、日中をつなぐ役割を果たしました。今後VTuber文化が拡大するためには、紹介したような外部から注目されるVTuberの登場とともに、内外をつなげていく存在も重要であると言えるでしょう。今後もVTuberの動向に注目していきたいと思います。

告知など

 調査対象のVTuberのTwitterアカウントをまとめたリストはhttps://twitter.com/myrmecoleon/lists/VTuberほかで公開中。ニコニコ動画での「バーチャルYouTuber」タグの盛り上がりも紹介している「ニコニコ動画統計データハンドブック2019」はCOMIC ZINに委託中

筆者紹介:myrmecoleon

 趣味で同人誌やニコニコ動画関連の研究をしてる人。コミケ・ニコニコ動画・pixiv・deviantARTなどの調査を行ない、『ニコニコ動画統計データハンドブック2019』など同人誌としてコミケで頒布。2014年に自身の企画で「次元の壁をこえて 初音ミク実体化への情熱 展」を開催。元明治大学米沢嘉博記念図書館スタッフで元ニコニコ学会β実行委員。
 Twitterアカウントは@myrmecoleon

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